観光学部長のケイトリン・ストロネル教授
観光は明日の日本を支える重要な産業といわれ、今後さらなる成長が見込まれるが、その成長を確かなものにするには優秀な人材の確保が必要不可欠だ。ここでは観光に関わる充実した教育環境を誇る大学、専門学校10校を取り上げた。今回は、宝塚医療大学を紹介する。
宝塚医療大学観光学部は新型コロナ禍を経て、世界の高付加価値層が注目する「ウェルネスツーリズム」分野で活躍できる人材を育成するために2024年に設立された。1年次は沖縄県宮古島、2年次以降は兵庫県尼崎で学ぶというダブルキャンパス制を採用している。
ウェルビーイングやリトリートが世界的に着目される中、宝塚医療大学だからこその医療の知識を生かした観光学を学ぶことができる。
1年次には沖縄県にある自然豊かな高級リゾート地としても有名な宮古島のキャンパスにてネイティブスピーカーの教員から集中的に英語を学ぶ。また、2年次以降はインバウンドが多数訪れ、2030年には日本初の統合型リゾート(IR)施設ができる大阪から至近にある兵庫県の尼崎キャンパスに移って、「ヘルスツーリズム」「地域経営」「ホテル・ブライダル」「エアライン」とそれぞれの専門領域の学修を深めていく。
さらに、2028年には日本有数の温泉地でもある石川県加賀市に新キャンパスの設置を予定している。
学修の大きな特徴のひとつが産官学の連携を前面に出した実践的なカリキュラムで、中でも自治体や産業界の支援を受けたインターンシップを1年生から履修できるため、学生が適正を早いうちから見極めることができるとともにサービスを提供する対象となる人々のことを深く理解し、言語はもちろん、国民性、歴史的・文化的背景、食習慣をはじめとする日常生活の特性などを理解することで政府が推進する高付加価値観光に対応した付加価値が高く、それゆえに高い収益を得ることができるような商品を開発し、販売していくことができる人材育成にも力を注ぎ、国と一丸となって「観光立国」を教育面からも支えていく。
他方、アジアを中心に世界各国から留学生の受け入れもしており、多文化共生やダイバーシティについて実践的に学修できることも今後の日本の観光業界を先取りしたグローバルな学習環境を作り出している。

観光学部長のケイトリン・ストロネル教授





