日本政府観光局(JNTO)は6月26日、「2026年度アドベンチャートラベル国内ネットワーキング研修会」の参加者募集を開始した。昨年に引き続き、日本国内においてアドベンチャートラベル(以下「AT」)に関わるDMC、事業者等の全国的なネットワーク強化を目的とした研修で、応募締切は7月17日(金)17時だ。
第1回は2026年9月28日(月)から29日(火)、京都府福知山市で開催される。第2回は10月28日(水)から29日(木)、山形県鶴岡市での開催となる。各回の募集人数は15名。参加費は無料だ。
本研修は、参加者がATに関する知見を深めながら、バイヤー、セラー等の立場を越えてネットワークを構築できる機会として位置づけられている。

対象・参加条件
参加の対象は、日本で現在活動しているAT実務者(DMC、DMO、事業者、ガイド等)のうち、以下3つの条件に当てはまる人物だ。
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①自地域におけるAT商品の造成・販売に関する意思決定権または実行権限を有すること
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②語学力・ガイドスキル・DMCオペレーション実務のいずれかに強みを有すること
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③研修内容を自地域に還元し、関係者間の連携を主導する意欲があること
なお、DMO所属の参加者は、実際にATを販売もしくは手配している部署の実務者であることが条件となる。参加者は選考の上で決定される。

開催場所と参加費
第1回の会場は、京都府福知山市の市民センターふくちやまで、JR福知山駅から徒歩3分の立地だ。
第2回の会場は、山形県鶴岡市のJR鶴岡駅周辺(JR鶴岡駅徒歩圏内)となる。
参加費は無料。ただし、現地までの交通費および懇親会時のアルコール飲料等は自己負担となる。宿泊費、研修・フィールドワーク参加費、1日目の夕食、2日目の朝食と昼食は主催者負担だ。

研修の全行程
研修は1泊2日の構成で行われる。
1日目は、12時30分の受付開始から始まる。13時に開会・オリエンテーション・課題共有も含めた自己紹介が行われ、13時50分からは講演「海外AT市場と日本に求めるニーズ」が実施される。
14時20分からは地域事例紹介「地域の広域連携舞台裏ケーススタディ」、15時からは模擬商談&ロールプレイ、16時からはワークショップ①「フィールドワークでの観察視点づくり」が続く。17時にホテルへチェックインし、18時からは名物料理を食べながらのネットワーキング懇親会が開かれる。
2日目は、8時からフィールドワークが行われる。約3〜4時間、約5〜6キロの山道を歩く内容だ。12時から名物料理の昼食をとり、13時からワークショップ②「体験の言語化」へ移る。14時からは職能別分科会ディスカッション(ガイド、DMC/DMO、販売造成等)、15時から自己のアクションプラン作成と全体発表が行われ、15時30分に閉会となる。
豪華な講師陣
第1回・京都開催と第2回・山形開催それぞれに、現場経験豊富な実務家が講師として登壇する。
【第1回 京都開催】
講演・模擬商談を担当するのは、高田健右氏(鶴雅リゾート 経営企画部経営企画グループディレクター、ATTAアンバサダー)だ。15歳でオーストラリアへ留学し国際ビジネス学位を取得。宿泊・観光経営の専門知見に加え、国際的な感覚と卓越した英語能力を持ち、阿寒湖エリアにおける高付加価値な滞在コンテンツの開発を牽引してきた人物だ。
ワークショップを担当するのは佐藤亮太氏((一社)Hiroshima Adventure Travel 業務執行理事、(一社)Chugoku Adventure Tourism 代表理事)。中国地方で地域住民や行政を巻き込んだAT推進体制をゼロから構築し、多様な関係者の不安や課題を解消し事業化させる合意形成を得意とする。2026年秋には自らAdventure WEEKを主催する予定で、その準備にも奔走中だ。
地域事例紹介を担当するのは西木真央氏(海の京都DMO 旅行商品企画・販売促進事業部企画営業主任)。京都市内への一極集中を分散させるべく、海の京都エリアの文化・自然資源を活かしたロングトレイル「Oni trail」の開発を牽引してきた。地域資源を民間エージェントが即座に販売可能なスペックへと引き上げ、DMOの立場からBtoB連携と商流構築を専門に実践している。
全体コーディネートは山下真輝氏(株式会社JTB総合研究所フェロー)が務める。株式会社ジェイティービーに入社後、全国各地の観光振興プランニング・調査研究・旅行商品開発に従事。近年はATの調査研究を行い、2014年より内閣府地域活性化伝道師として全国の観光振興政策を支援してきた。2018年4月から現職だ。
【第2回 山形開催】
講演・模擬商談を担当するのは、マイク・ハリス氏((株)キャニオンズ代表、KODO合同会社共同設立者)だ。ニュージーランド出身で、日本のアウトドア・観光業界に30年近く従事してきたパイオニア的存在。群馬県みなかみ町にキャニオンズを確立し、同地をアウトドアの聖地に仕立て上げた。世界基準の安全管理体制と、ターゲットの心に響く「価値の翻訳」(インタープリテーション)の専門家でもある。
ワークショップを担当するのは2名。芹澤健一氏(アルパインツアーサービス 取締役、ATTAアンバサダー)は、日本における山岳・冒険旅行の先駆者としてキャリア約40年を誇る。世界の山岳地帯や辺境、国立公園を舞台にした企画造成と運行に長年携わり、国内外のガイド会社やランドオペレーターと強固なパートナーシップを構築してきた。地域資源を活用してグローバルな商流に乗る「稼げる商品」へと昇華させる戦略立案のプロフェッショナルだ。
もう1名は後藤光正氏(合同会社歩く東北研究所 代表社員、株式会社インアウトバウンド東北 取締役)。独自の指標「域内調達率×地域接続度」を提唱し、外部資本に依存せず地元へ収益と誇りを確実に還元する「地域循環型」の経済モデルを確立した人物だ。「山旅」を得意分野とし、広域DMCの運営を通じて県境を越えて自治体や事業者を統合している。
地域事例紹介を担当するのは後藤洋一氏(株式会社庄交コーポレーション 庄交トラベル事業部インバウンド部長)。地銀出身で、地元のバス会社グループに転籍後、2016年のインバウンド事業開始時から現職を務める。海外商談会やセールスキャラバンを実施し、出羽三山を欧米のATマーケットへ紹介して誘客に成功した実績を持つ。
なお、講師は変更となる場合がある。
申込方法と問い合わせ先
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