JTBツーリズムビジネスカレッジの外観
観光は明日の日本を支える重要な産業といわれ、今後さらなる成長が見込まれるが、その成長を確かなものにするには優秀な人材の確保が必要不可欠だ。ここでは観光に関わる充実した教育環境を誇る大学、専門学校10校を取り上げた。今回は、JTBツーリズムビジネスカレッジを紹介する。
JTBツーリズムビジネスカレッジ(学校法人国際文化アカデミー)は、1982年にJTBグループが設立した専門学校。開校以来の希望者就職率は99.8%。ツーリズム業界就職率95.3%、JTBグループ就職率45.0%を誇っている。特筆すべきはJTBグループへの就職者数で、累計で3111人に上る。

JTBツーリズムビジネスカレッジの外観

JTBツーリズムビジネスカレッジの図書室
同校は今年4月、社会人のリスキリング(学び直し)から大学生の就業体験まで、観光を学びたいすべての人に門戸を開く新しい教育プラットフォーム「JTBツーリズムビジネスカレッジNEXT」を本格始動した。
その背景と狙いについて、同校の常務理事法人統括本部長の鈴木良照氏は次のように説明する。「特に社会人の中で、新しい業務に必要なスキルを習得する学び直し『リスキリング』のニーズが高まっています。また、コロナ禍を経て、観光業界のビジネスモデルは大きく変わり、各所で深刻な人手不足も起きています。日本全体で労働人口が減る中、一人一人の生産性を上げることで、企業としての収益の確保や改善が不可欠になっています。加えて、個人が『自分には何ができるのか。どんな能力を持っているのか』を明確に問われる時代にもなっています。だからこそリスキリングが重要で、そこを私たちがサポートしようと『NEXT』を立ち上げました」。
NEXTが手掛けるのは「観光を通じて未来を作る学び舎『未来観光塾』」。大学生向けのプログラムでは、就職活動でライバルと差をつけるための実践的なインターンシップや課題解決型プログラムを提供し、「好き」や「憧れ」を本物のキャリアに変えるための第一歩を後押しする。また、社会人向けプログラムでは、新しい顧客ニーズや多様化するサービス形態に対応するためのリスキリング、若手育成、実務研修など、JTBの現場知見を反映した実際の業務に直結するプログラムで、個人と組織の持続的な成長を支える。
社会人向けでは現在、旅館・ホテル従業員向け、旅館・ホテル外国人スタッフ向け、旅行会社向けなどに各種プログラムを教室やオンラインなどで提供。「危機管理と防災対策」「日本流ビジネスコミュニケーション・ホスピタリティの徹底理解と災害時の危機管理」「外国人スタッフのための日本語講座」「カウンターセールス向け国内・海外旅行基礎講座」「法人営業向け国内・海外団体旅行基礎講座」などを行っている。
また、各地域や企業ごとのニーズに沿ったオーダーメイド研修の相談も受け付けている。
「観光の仕事を目指す人にも、今の仕事をさらに磨きたい人にも、最適な学びをお届けしたい。NEXTを活用して、『生きた知識やスキル』を身に付け、それらを常にアップデートしていただければと思っています」(鈴木氏)。





