株式会社リクルートは6月24日、旅行情報サービス「じゃらんnet」および観光調査・研究機関「じゃらんリサーチセンター」が実施する「じゃらんアワード2025」の東海ブロック受賞施設を発表した。2025年度(2025年4月〜2026年3月)の1年間に顕著な実績を収めた宿泊施設・地域が対象で、売上高や口コミ評点など複数の基準で表彰。下呂温泉エリアの施設・団体が各部門で存在感を示したほか、静岡県の施設が多くの上位を占める結果となった。
「じゃらんアワード」は2012年より実施され、今回が13回目。宿泊施設や地域の優れた取り組みを共有・表彰することで、旅行業界の進化・発展に寄与することを目的としている。

売れた宿大賞 熱海・伊豆が牽引、静岡勢が圧倒的な強さ

「じゃらんnet」の取扱額が上位の宿泊施設に贈られる「じゃらんOF THE YEAR 売れた宿大賞」では、客室規模ごとに1〜3位が選出された。
1〜10室部門では、静岡県熱海市の「時間を旅する宿 海のはな」が1位に輝いた。2位は三重県鳥羽市の「浜辺の宿 かめや」、3位は静岡県伊東市の「伊豆 全室露天風呂付き客室 ほまれの光 水月」。
11〜50室部門では静岡県下田市の「下田聚楽ホテル」が1位。2位は静岡県熱海市の「味と湯の宿 ニューとみよし」、3位は岐阜県下呂市の「下呂温泉 アートな館 紗々羅(ささら)」だった。
51〜100室部門は静岡県伊東市の施設が上位を独占。1位「ホテル&スパ アンダリゾート伊豆高原」、2位「伊東ホテルジュラク」、3位「アンダの森 伊豆いっぺき湖」と、3施設すべてが伊東市に集中した。
101〜300室部門では岐阜県下呂市の「下呂温泉 水明館」が1位、同じく下呂市の「下呂温泉 ホテルくさかべアルメリア」が2位。3位は静岡県御殿場市の「御殿場高原リゾート 時之栖(ときのすみか)」。
301室以上部門は静岡県熱海市の「ホテルニューアカオ」が1位。2位は静岡県浜松市の「グランドメルキュール浜名湖リゾート&スパ」、3位は三重県志摩市の「グランドメルキュール伊勢志摩リゾート&スパ」となった。
泊まって良かった宿大賞(総合) 名古屋の大型ホテルが上位に

口コミ総合評点を審査基準とする「泊まって良かった宿大賞(総合)」では、以下の施設が選出された。
1〜50室部門1位は静岡県賀茂郡の「雲見温泉 浜道楽」。2位は三重県志摩市の「花多來」、3位は静岡県静岡市の「湯心の宿 旅館いちかわ」。
51〜100室部門では岐阜県岐阜市の「長良川温泉 十八楼」が1位、2位は静岡県静岡市の「日本平ホテル」、3位は静岡県磐田市の「GREENITY IWATA」だった。
101〜300室部門は三重県桑名市の「ホテル 花水木」が1位。2位は愛知県名古屋市の「名古屋観光ホテル NAGOYA KANKO HOTEL」、3位は静岡県駿東郡の「富士スピードウェイホテル, アンバウンド コレクション by Hyatt」。
301室以上部門は静岡県静岡市の「ホテルオーレ イン(静岡)」が1位。2位は愛知県名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」、3位は同じく名古屋市の「名古屋JRゲートタワーホテル」となった。
泊まって良かった宿大賞(朝食) 富士スピードウェイホテルが101〜300室部門で頂点

朝食の口コミ評点を基準とする「泊まって良かった宿大賞(朝食)」では、以下の通り受賞施設が決まった。
1〜50室部門は「雲見温泉 浜道楽」(静岡県賀茂郡)が1位。2位は愛知県知多郡の「あなごの宿 三船亭」、3位は静岡県静岡市の「湯心の宿 旅館いちかわ」。
51〜100室部門1位は静岡県掛川市の「ホテル玄 掛川」。2位は静岡県賀茂郡の「伊豆稲取温泉 食べるお宿 浜の湯」、3位は静岡県藤枝市の「藤枝パークインホテル」だった。
101〜300室部門では静岡県駿東郡の「富士スピードウェイホテル, アンバウンド コレクション by Hyatt」が1位。2位は三重県桑名市の「ホテル 花水木」、3位は愛知県豊橋市の「天然温泉 つつじの湯 ドーミーインEXPRESS豊橋」。
301室以上部門1位は愛知県名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」。2位は「ホテルオーレ イン(静岡)」(静岡県静岡市)、3位は静岡県浜松市の「オークラアクトシティホテル浜松」となった。
泊まって良かった宿大賞(夕食) 三重・鳥羽の料理旅館が小規模部門でトップ

夕食の口コミ評点による「泊まって良かった宿大賞(夕食)」では、以下の施設が受賞した。
1〜50室部門は三重県鳥羽市の「料理旅館 伝洋」が1位。2位は同じく鳥羽市の「伊勢志摩 潮騒の宿 うえ久」、3位は静岡県賀茂郡の「リフレッシュスポット風未来」。
51〜100室部門1位は静岡県伊東市の「伊東ホテルジュラク」。2位は静岡県賀茂郡の「伊豆稲取温泉 食べるお宿 浜の湯」、3位は同じく賀茂郡の「伊豆今井浜温泉 今井荘」だった。
101〜300室部門は三重県桑名市の「ガーデンホテル オリーブ」が1位。2位は静岡県焼津市の「HOTEL nanvan焼津」、3位は愛知県安城市の「ホテルグランドティアラ南名古屋」。
301室以上部門では静岡県静岡市の「クア・アンド・ホテル 駿河健康ランド」が1位を獲得。2位は「ホテルニューアカオ」(静岡県熱海市)、3位は「グランドメルキュール浜名湖リゾート&スパ」(静岡県浜松市)だった。
泊まって良かった宿大賞(接客・サービス) 名古屋マリオットが大規模部門で首位

接客・サービスの口コミ評点を審査基準とする部門では、以下の通り受賞施設が決まった。
1〜50室部門は静岡県伊東市の「愛犬お宿 伊豆高原」が1位。2位は「リフレッシュスポット風未来」(静岡県賀茂郡)、3位は「熱海温泉 古屋旅館」(静岡県熱海市)。
51〜100室部門1位は静岡県下田市の「伊豆の美ビーチ多々戸浜を一望 下田大和館」。2位は岐阜県岐阜市の「長良川温泉 十八楼」、3位は岐阜県大垣市の「スーパーホテル大垣駅前」だった。
101〜300室部門は愛知県名古屋市の「名古屋観光ホテル NAGOYA KANKO HOTEL」が1位。2位は三重県桑名市の「ホテル 花水木」、3位は三重県志摩市の「志摩観光ホテル ザ クラシック」。
301室以上部門では「名古屋マリオットアソシアホテル」(愛知県名古屋市)が1位、2位は「名古屋JRゲートタワーホテル」(愛知県名古屋市)、3位は「ホテルオーレ イン(静岡)」(静岡県静岡市)となった。
都道府県部門 各県の頂点が出揃う

「売れた宿大賞 都道府県部門」では、岐阜・静岡・愛知・三重の4県それぞれで規模別1位施設が選出された。
岐阜県では1〜10室部門に「下呂温泉 離れの宿 月のあかり」(下呂市)、11〜50室部門に「下呂温泉 アートな館 紗々羅(ささら)」(下呂市)、51〜100室部門に「湯あそびの宿 下呂観光ホテル」(下呂市)、101〜300室部門に「下呂温泉 水明館」(下呂市)が選ばれた。4カテゴリすべてが下呂市の施設。
静岡県は1〜10室部門に「時間を旅する宿 海のはな」(熱海市)、11〜50室部門に「下田聚楽ホテル」(下田市)、51〜100室部門に「ホテル&スパ アンダリゾート伊豆高原」(伊東市)、101〜300室部門に「御殿場高原リゾート 時之栖(ときのすみか)」(御殿場市)、301室以上部門に「ホテルニューアカオ」(熱海市)。5カテゴリの顔ぶれ。
愛知県では1〜10室部門に「海のしょうげつ」(知多郡)、11〜50室部門に「水軍伝説の風薫る宿 花乃丸」(知多郡)、51〜100室部門に「平野屋 Ryokan&Sauna」(蒲郡市)、101〜300室部門に「伊良湖オーシャンリゾート」(田原市)、301室以上部門に「都心の天然温泉 名古屋クラウンホテル」(名古屋市)が選出。
三重県は1〜10室部門に「浜辺の宿 かめや」(鳥羽市)、11〜50室部門に「伊勢神宮のお膝元 鳥羽 胡蝶蘭」(鳥羽市)、51〜100室部門に「伊勢志摩の絶景 鳥羽グランドホテル」(鳥羽市)、101〜300室部門に「伊勢志摩 鳥羽温泉郷 戸田家」(鳥羽市)、301室以上部門に「グランドメルキュール伊勢志摩リゾート&スパ」(志摩市)が名を連ねた。三重県も小規模〜中規模部門は鳥羽市が独占。
「泊まって良かった宿大賞 都道府県部門(総合)」では、岐阜県の1〜50室部門に「谷旅館」(高山市)、51〜100室部門に「長良川温泉 十八楼」(岐阜市)、101〜300室部門に「飛騨高山温泉 高山グリーンホテル(京王グループホテルズ)」(高山市)が選ばれた。
静岡県は1〜50室部門に「雲見温泉 浜道楽」(賀茂郡)、51〜100室部門に「日本平ホテル」(静岡市)、101〜300室部門に「富士スピードウェイホテル, アンバウンド コレクション by Hyatt」(駿東郡)、301室以上部門に「ホテルオーレ イン(静岡)」(静岡市)。
愛知県は1〜50室部門に「民宿うえの荘」(知多郡)、51〜100室部門に「東海シティホテル」(東海市)、101〜300室部門に「名古屋観光ホテル NAGOYA KANKO HOTEL」(名古屋市)、301室以上部門に「名古屋マリオットアソシアホテル」(名古屋市)が選出。
三重県は1〜50室部門に「花多來」(志摩市)、51〜100室部門に「神宮会館」(伊勢市)、101〜300室部門に「ホテル 花水木」(桑名市)、301室以上部門に「グランドメルキュール伊勢志摩リゾート&スパ」(志摩市)が受賞した。

元気な地域大賞 下呂温泉観光協会が受賞 コロナ禍以降初の宿泊100万人突破
「元気な地域大賞」は、地域の良さを活かした魅力的な取り組みをした地域に贈られる賞で、今回は「一般社団法人 下呂温泉観光協会」(岐阜県下呂温泉郷エリア)が受賞した。
表彰理由として、「徹底したデータ活用と高速なPDCA運用に加え、官民と住民が連携して”地域一体”となった観光地経営を高く評価する」と明記されている。年間を通じた観光客の平準化施策や住民の観光理解促進対策が奏功し、「コロナ禍以降初の宿泊数100万人突破と来訪者満足度の向上を見事に実現」した点も評価。「じゃらん3部門(AP・宿・着地)の連携による伴走支援も奏功し、地域の『稼ぐ力』と住民の『豊かさ』の向上を両立する全国屈指のモデルケース」と位置づけられた。
ベストプランニング大賞 「懐石+バイキング」で業界注目の成功事例
「ベストプランニング大賞」は、魅力的なプランや取り組みを展開した宿泊施設に贈られる賞。今回は岐阜県下呂市の「下呂温泉 ホテルくさかべアルメリア」が受賞した。
受賞プランは「【まる得バイキング】逸品3品+25種類食べ放題+15種飲み放題!飛騨牛すき焼きや地産食材!」。
表彰理由では、「人手のかかる会席料理を提供し続けることが難しい一方、バイキング会場はキャパオーバーという問題を、『懐石+厳選バイキング』というハイブリッドスタイルで解決」したと評価。バイキングの品数を半減し飛騨牛へ価値を集中する独自設計や、使用頻度が減った座敷宴会場を活用して混雑のストレスを解消するなど、「満足度を維持しながら売上を伸長」したとされる。「この工夫によって2食付きの受入れも拡大できた業界注目の画期的な成功事例」との評価も受けた。




