熱海・錦ヶ浦に佇むリゾートホテル「ホテルニューアカオ」では、レストランや館内業務において、スタッフ間の連携強化と業務効率化が大きなテーマとなっていました。従来使用していたPHSやインカムの老朽化、通信の不安定さなど、現場のストレスや非効率が積み重なる中、同ホテルは、楽天モバイルのスマートフォンと、株式会社サイエンスアーツが提供するIP無線アプリ「Buddycom」を組み合わせた新たな運用体制を構築。
従業員の働きやすさと接客の質を両立する仕組みづくりを進めています。今回はホテルニューアカオの礒崎様に導入の背景から活用方法、導入効果までを伺いました。

ポイント
- スマートデバイスで現場を統合:インカム・PHSの役割をスマホ1台で集約
- リアルタイム連携と多言語対応:音声・チャット・翻訳機能でスムーズな指示と共有
- 全員参加のコミュニケーションへ:誰でも使えるBuddycomで現場の精度と一体感が向上
導入背景
PHSの終了とインカムの老朽化。現場の情報連携を見直す必要があった
ホテルニューアカオ様では、従来インカムとPHSを併用してスタッフ間の連絡を行っていましたが、機器の老朽化や電波状況の不安定さから、安定したコミュニケーション手段の見直しが急務となっていました。
礒崎様「以前は建物内でつながるインカムを長年使っていたのですが、経年劣化で故障も多く、実際に稼働していたのは20台程度でした。それを補うためにPHSも併用していたのですが、そのPHSもサービス終了が決まっていたため、次の手を考えなければいけないタイミングでした。
最初に楽天モバイルとBuddycomの提案をいただいたときは、正直、電波環境が不安でした。
しかしトライアルを進める中で、楽天モバイルが電波改善を迅速に対応してくださって、“これなら現場で使える”という確信が持てました。結果として、より広範囲かつ柔軟な運用が可能になり、導入を決断しました。」
活用方法①
ホールとキッチンをリアルタイムでつなぐ。広大なレストランの業務をスムーズに
ホテルニューアカオのメインダイニング「錦」は、450席を備える大規模なブッフェレストラン。朝食、ランチ、夕食とお客様に大人気のレストランです。フロアとキッチンが別階層に分かれているため、スタッフ間の連携にはスピードと正確さが求められます。
礒崎様「レストランのホールとキッチンはフロアが分かれていて、声も届かない構造なので即時連絡の手段が必要でした。
Buddycomではホールとフードチームでグループを分けて運用していて、お客様のご案内や調理状況の共有など、すべてリアルタイムでやり取りしています。
特に混雑時には、テーブルの空き状況や料理の提供タイミングを全員で共有できるため、業務の流れが止まりません。スマートフォン1台にインカムとチャット機能を集約できたことで、連携精度が格段に向上しました。
こんなこともありました。ある日のディナーで18時にご来店予定のVIPのお客様がいらっしゃいました。エントランススタッフがBuddycomで“今来た黄色いTシャツの方がA様です”と共有。すぐにキッチンが誕生日ケーキを冷蔵庫から準備し、ホールがタイミングよく提供できました。お客様にも非常に喜んでいただけました。
以前のインカムではこうした連携に限界がありましたが、Buddycomによって視界の届かない現場でも『見えているかのような連携』が可能になっています。」
活用方法②
チャット・翻訳・定型文送信機能で、多様なスタッフと顧客対応を支援
館内スタッフの多国籍化が進む中、Buddycomの多機能性がコミュニケーションの障壁を解消し、業務品質の底上げにつながっています。
礒崎様「メインダイニング錦のスタッフは約40名ほどで、そのうち15名は外国籍です。
Buddycomは音声がクリアに聞こえるので、従来のインカムより聞き取りやすくなりました。
さらに、接客中など声が出せない場面では、チャット機能や定型文送信がとても役立っています。
翻訳機能も活用していて、日本語に不安があるスタッフでも、お客様への対応がスムーズになりました。多国籍な現場でも、ストレスなく働ける環境づくりに貢献しています。」
導入効果
伝達の質が変われば、業務の質も変わる。属人化の解消と全体最適へ
ホテルニューアカオ様ではBuddycomの導入によって、情報伝達のスピードと正確性が飛躍的に向上。現場全体のオペレーションが変化し、これまでの課題だった属人的な対応や伝達ロスの削減が実現しました。
礒崎様「これまではインカムが20台しかなく、限られたスタッフしか使えませんでした。しかし今では出勤しているメンバー全員がBuddycomを利用できるようになりました。
誰もが情報共有に加われる環境が整ったことで、チーム全体の動きがスムーズになったと感じています。
また、Buddycomは音声だけでなくチャット機能もあるため、聞き逃しがあっても文字で確認できます。特に接客中はすべての音声をリアルタイムで聞けるわけではないので、あとから内容を確認できるのは大きな助けになります。
従来はリーダーが情報を受け取って現場に口頭で伝えていたのが、今では全員が情報を同時に取得できる仕組みに変わりました。業務の無駄が減り、現場スタッフも『何をすべきか』が明確になっています。」
今後の展望
さらなる導入拡大と機能活用。“スマホ1台で完結する現場”を目指して
現在はレストラン部門を中心に活用しているBuddycomですが、その効果を実感したことで、今後は他部門や他施設への導入拡大が検討されています。
礒崎様「導入後、電波の改善対応をしていただいたことで、今では非常に安定して使えるようになりました。
法人全体では他キャリアの携帯を使っているのですが、Buddycomと楽天モバイルの組み合わせが現場に合っていれば、今後は別部門や支社への展開も視野に入れたいと思っています。
たとえば今はレストラン部門で使っていますが、フロントや客室係、さらには業務委託している清掃部門にも展開できれば、現場間の情報連携はよりスムーズになるはずです。
また、翻訳機能の精度やスピードがもっと向上すれば、外国人スタッフが多い当館にとってはさらに強力なツールになります。」
Buddycom × 楽天モバイルのしくみ
スマートフォン1台が“無線機”になる。クラウド型IP無線だからこそ実現できる柔軟な現場連携
Buddycomはインターネット通信を使って音声・映像・テキストをやりとりできるクラウド型のIP無線アプリです。楽天モバイルのスマートフォンにインストールするだけで、専用の無線機や基地局は不要。スマートフォン1台がそのまま高機能な業務用無線端末として機能します。
通信には楽天モバイルのモバイル回線またはWi-Fiを利用。現場スタッフの居場所を問わず、安定した通話・連絡が可能になります。
さらにBluetoothマイクなどの周辺機器と組み合わせることで、音声の即時送受信、ハンズフリーでの通話、映像共有、定型文チャット送信、翻訳機能など多彩なコミュニケーションが1台で完結します。
従来のPHSやインカムのように「専用機器を複数持つ」「電波干渉が起きる」といった制約もなく、1台のスマートフォンですべての連絡手段を集約できることが最大の特長です。これにより、業務の効率化はもちろん、スタッフの負担軽減や働きやすさの向上にもつながります。
※ 掲載内容は取材当時のものです。








