JR東日本と西武鉄道は19日、JR武蔵野線と西武池袋線を結ぶ連絡線を活用した臨時列車の直通運転を2028年度に開始すると発表した。20年12月に結んだJR東日本と西武ホールディングスの包括的連携のもと、新たなライフスタイルの創造と地方創生に向けた取り組みの一環として本格的に計画を始動する。
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直通臨時列車は、新造車両の搬入や西武多摩川線の車両検査のためにのみ使用されている連絡線路を新たな旅客ネットワークとして活用。新秋津駅構内と所沢駅を両社線の入り口として、沿線の観光地やイベント会場へのスムーズなアクセスを実現する。
検討中の運行プランは、JR沿線の小田原・湘南エリア、房総エリア、東京ディズニーリゾート、新幹線乗り換えできる大宮駅など。西武線沿線では、秩父エリアやベルーナドームなどが対象となる見込みだ。所沢以遠から熱海駅、勝浦駅、舞浜駅などへ乗り換えなしでアクセスできるようになることで、乗換回数の削減が図られる。
使用車両は西武鉄道10000系「ニューレッドアロー」をリニューアルした観光特急をベースに、JR東日本線への乗り入れに必要な改造を施したものを導入する予定。臨時列車の客室には一般席に加え、半個室やソファ席を備えた特別感のある空間が設けられ、移動そのものを楽しめるサービスが提供される。
さらに両社は、新秋津駅―秋津駅間の乗換通路整備も行うと発表した。
現在、新秋津駅と秋津駅の両改札間の距離は約400メートルで、乗り換え所要時間は8分程度に及ぶ。朝・夕の通勤・通学時間帯には、歩車分離されていない道路を多くの利用者が行き交う状態で、安全面での課題も指摘されてきた。
今後は各社の所有地を活用し、利便性・安全性の向上と全天候型バリアフリールートの整備を目的とした乗換通路を建設する。2030年代前半の供用開始を目指し、関係者を交えた検討を進める方針だ。
両社はこれらの取り組みに加え、両駅関連エリアの魅力発掘による地域活性化にも連携して取り組む方針を示している。直通運転の詳細や乗換通路整備の進捗は、両社から改めて情報が発表される見通しだ。




