京都生まれの「ヤサカ」、オリジナル「トミカ」3種を同時発売——タクシー・観光バス・路線バスをミニカーで再現


 彌榮自動車株式会社(ヤサカグループ本社)は5月20日、ヤサカグループの主要車種をモデルとしたオリジナル「トミカ」3種を発売すると発表した。タクシー、観光バス、路線バスの各車種を同時制作。2026年6月7日に大阪府吹田市の万博記念公園で開催される「第25回 スルッとKANSAIバスまつり」会場のトミカブースにて先行販売される。一般販売は同年7月に開始予定だ。

 発売されるのは「トミカ ヤサカタクシーモデル(トヨタ ジャパンタクシー)」「トミカ ヤサカ観光バスモデル(いすゞ ガーラ)」「トミカ ヤサカバスモデル(いすゞ エルガ)」の3種。販売価格はいずれも1,300円(税込)。製造元は株式会社タカラトミーアーツ、販売元は彌榮自動車株式会社となる。

 「トミカ」は1970年に日本初の手のひらサイズの国産車ダイキャスト製ミニカーシリーズとして発売されたブランド。現在までに国内外累計10,000種以上の車種が発売され、累計販売台数は10億台(2024年12月時点)を超える、3世代にわたって愛されてきたシリーズだ。

 ヤサカグループがオリジナルトミカを手がけるのは、2000年代前半以来のことになる。グループでは2000年代前半まで、タクシーや観光バスのオリジナルトミカを作成していたが、近年は長らく展開がなかった。そうした中、SNSやイベント出展時に「ヤサカオリジナルトミカを作ってほしい」という声が寄せられるようになった。

 特に大きな後押しとなったのが、グループとして初めて出展した「第24回 スルッとKANSAIバスまつり」だ。会場では「ヤサカオリジナルトミカはありますか」「ヤサカオリジナルトミカは販売しないのですか」といった問い合わせが多数寄せられ、今回の制作を決定する契機となった。

 今回の発売にあたり、彌榮自動車は次のように述べている。「お客様のご要望にお応えすべく、今回出展する『スルッとKANSAIバスまつり』のみならず、様々な場面での販売を想定しています。多くのお客様に『ヤサカオリジナルトミカ』を手に取っていただき、ヤサカグループの魅力をより身近に感じていただけることを願っています」。

 一般販売は2026年7月に開始。販売場所は彌榮自動車の中央営業センターおよび西五条営業センター、ヤサカ観光バスの京都支社、ヤサカバスの本社の計4拠点。販売時間は平日の10時から16時まで(12時から13時を除く)となる。

 購入に際しての注意点もある。支払いは現金のみ。多くの顧客に購入の機会を提供するため、各車種について1人あたりの購入台数が制限される。転売等の行為については「固くお断りいたします」と明示されている。タイミングによっては一時的に在庫切れとなる可能性があるとしており、事前の確認が推奨される。

 EC販売(インターネット販売)については現在調整中とのこと。準備が整い次第、改めて案内されるとしている。

 今回のオリジナルトミカ3種を手がけたのは、彌榮自動車・ヤサカ観光バス株式会社・株式会社ヤサカバスの3社が共同で取り組んだ初の試みだ。

 彌榮自動車は明治末年創業。1945年に京都市内の全てのハイヤー会社を戦時統合して設立された同社は、「ヤサカタクシー」として広く親しまれるタクシー・ハイヤー事業を基盤に、観光バス、路線バス、旅行、不動産、トヨタ系ディーラーなど多様な事業を関西圏および首都圏で展開。7業種15社からなる「ヤサカグループ」の本社として成長を続けている。

 ヤサカ観光バスは、観光バス黎明期の1953年に彌榮自動車観光バス課として事業を開始。1957年にヤサカ観光バスとして設立され、現在では京都と大阪を中心とする関西圏で約130両を所有する関西圏屈指の観光バス事業者だ。

 ヤサカバスは2002年に設立。主に京都市西京区、向日市を中心とする洛西地区において路線バス事業を展開し、現在は路線バス17両で4路線を運行している。2018年には年間約190万人が利用する同地域の重要な交通インフラとして機能。2004年からは地域住民と交通事業者の連携による「市民共同方式」という全国初の試みである「醍醐コミュニティバス」を4路線で運行している。

 発表の中で彌榮自動車は、「これまでも様々な機会を通じてお客様とのつながりを大切にしてまいりました。今回発売されるヤサカオリジナルトミカを通じて、ヤサカの伝統を身近に感じていただければ光栄です。これからも私たちは創業以来培ってきた伝統を守りつつ、進取の気風を大切にし『モビリティサービスにおける新たな価値の追求と創造』を続けてまいります」と述べている。

 
 
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