最近、複数の旅館・ホテル経営者から「業界の未来はどうなるのか知りたい」という声を聞くようになった。インバウンド急増による客層の変化、深刻化する人材難、AIエージェントの登場、海外チェーン参入による所有と運営の分離。あまりに多くの変化が同時に進行する中で、自分たちの業界はこれからどうなるのか。期待と不安の表れだろう。そこで今回コラムでは、足元の兆しから見えてくる旅館・ホテルの未来予想図を描いていきたい。
最初に取り上げるのは、客の構造変化である。
2025年に日本国内の延べ宿泊者数は日本人が前年比3.8%減、外国人が8.2%増となった。旅館・ホテルの外国人比率は27.2%に達し、コロナ前の2019年の19.4%から、わずか6年で8ポイント上昇した。多くの経営者の体感を上回るペースで、外国人比率は静かに上昇を続けている。
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