株式会社木曽路は5月20日、和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」(石川県七尾市)と共同で、能登半島地震からの復興支援および日本文化の継承に向けた連携プロジェクトを開始すると発表した。
その第1弾として、加賀屋監修のお持ち帰り弁当「初夏の旬彩膳」を2026年6月1日(月)より全国の「しゃぶしゃぶ・日本料理 木曽路」全126店舗で販売開始する。
「おもてなしの心と技術を一折に込めた」特別な一品
「初夏の旬彩膳」は、和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」の監修のもと、日本料理の技と美意識を一折に凝縮した今だけの限定弁当だ。
弁当には、能登の食材を使った「能登牛コロッケ」や「金時草(きんじそう)のお浸し」を取り入れており、能登の豊かな風土が育んだ食材の魅力を感じられる献立に仕上げられている。四つの仕切りには、お食事を提供する流れをイメージし、「まるで旅館の卓上で味わうかのような彩り豊かな品々」が並ぶ。
木曽路は本弁当について、「忙しい日常の中でほっと一息つけるような、小さな”旅”の体験を能登の旅情に乗せてお届けする」と位置づけている。
販売価格は3,300円(税込3,564円)。販売期間は6月1日(月)から7月15日(水)まで。店頭のほかモバイルオーダーでも購入できるが、3日前までの予約が必要だ。商品の詳細は公式サイト(https://shabu-shabu.kisoji.co.jp/special/takeout/)で確認できる。

加賀屋の特選品も各店舗で販売 「ご自宅でのひとときを豊かに」
弁当の発売に合わせ、加賀屋で実際に親しまれてきた特選品(物販商品)の販売も木曽路各店舗で始まる。
ラインナップは以下の4品だ。
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あかもくドレッシング(税込540円):国産あかもく(海藻)を使用した加賀屋オリジナルのノンオイルドレッシング。加賀屋の朝食でも使用されていた一品。
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花びら茸とアカモクのみそ汁(税込540円):白い花びら茸の食感と焼のどぐろの旨みが広がる、加賀屋総料理長監修のおみそ汁。
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加賀屋せんべい(税込972円):加賀屋の4種類の焼印が入った加賀屋オリジナルの玉子煎餅。
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栗きんつば(税込972円):上質な粉小豆に大粒の栗を加え、素材にこだわり丁寧に焼き上げたきんつば。
木曽路は「ご自宅でのひとときを豊かに彩るお取り寄せのような楽しみとしてはもちろん、大切な方へ能登の魅力を伝える手土産としても」活用してほしいとしている。

震災で休業中の加賀屋から「器」を受け継ぐ
今回の連携プロジェクトで特に注目されるのが、加賀屋から木曽路が「器」を受け継ぐ取り組みだ。
令和6年能登半島地震の影響で現在も休業を余儀なくされている加賀屋では、長年にわたって多くの客をもてなしてきた歴史ある器が大切に保管されている。木曽路はその器の一部を譲り受け、一部店舗にて料理とともに提供する。
木曽路は「震災を乗り越え再びお客様の元へお届けする」として、歴史を刻んできた器を通じ、「形を変えて受け継がれるおもてなしの心」を伝えていくとしている。
取り組みの背景 創業120年と開業60年の二社が「和の文化を未来へ」
今回の連携プロジェクトは、加賀屋と木曽路という日本を代表するおもてなしの担い手二社の共鳴から生まれた。
加賀屋は1906年(明治39年)9月10日に創業。石川県七尾市・和倉温泉にて120年の歴史を持つ老舗旅館で、日本の伝統美と格式あるおもてなしを大切にし、四季折々の旬の食材を活かした日本料理と、きめ細やかな接遇で国内外の客を迎えてきた。代表取締役社長は渡辺崇嗣氏。グループには「加賀屋」「あえの風」「虹と海」(いずれも令和6年能登半島地震の影響で休業中)のほか、「金沢茶屋」「日本料理加賀屋」「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」「加賀屋ゼネラルフーヅ」などが含まれる。
一方、木曽路は1950年5月20日に創業し、2026年に開業60周年を迎える。本社は愛知県名古屋市昭和区。代表取締役社長は中川晃成氏。「しゃぶしゃぶ・日本料理 木曽路」ブランドで全国126店舗を運営し、全国各地から厳選した上質な肉を秘伝のごまだれで味わうしゃぶしゃぶや、旬の食材を取り入れた日本料理を主力商品とする。売上高は545億70百万円(2026年3月期連結)。国内全ブランドを合わせた店舗数は189店舗(2026年3月31日現在)。資本金は12,648百万円。
両社は「長年にわたり磨き上げてきたおもてなしの心と技術を活かし、和の文化を共に未来へつなぐという想いを共有した」として、木曽路の広範な店舗ネットワークを通じた連携プロジェクトに踏み出した。
「一過性の取り組みではなく、持続的なパートナーシップとして」
今後についても両社は積極的な姿勢を示している。
木曽路は「この連携を、一過性の取り組みではなく、日本の伝統や食文化を守り抜くための持続的なパートナーシップとして位置づけている」と表明。「食」や「おもてなし」の枠を超え、両社の強みを活かした新たな価値創造を順次展開していくとしている。
今回の加賀屋監修弁当の発売・特選品の販売・器の活用はその「第1弾」と位置づけられており、「震災という困難を共に歩み、能登の復興、そして日本の和の心がより一層輝き続ける未来を目指す」との姿勢を示している。
木曽路は2026年の開業60周年にあたり、「いいことあったら、木曽路へ」というコンセプトのもと、人生の節目や日常の中の小さな喜びに寄り添うブランドとして様々な取り組みを進めている。60周年特別企画の詳細は公式サイト(https://shabu-shabu.kisoji.co.jp/special/60th/index.html)に掲載されている。




