小池氏
日本で唯一の専門館 1万冊の漫画蔵書、体験も充実
新潟の「名産は?」と聞かれたら「米」「酒」「新鮮な魚介類」と答える方が大半だと思いますが、そこに付け加えていただきたいのが「マンガ家」。「うる星やつら」の高橋留美子、「ドカベン」の水島新司、「ホワッツ マイケル」の小林まこと、「パタリロ!」の魔夜峰央、「頭文字D」のしげの秀一、「DEATH NOTE」の小畑健、最近では「【推しの子】」の赤坂アカ、そして赤塚不二夫も少年期を新潟で暮らされるなど、多くの著名マンガ家が新潟から生まれています。
また、40年の歴史を持つ地方都市最大のマンガ・アニメ同人誌即売会(いわゆるコミケ)「ガタケット」やマンガ・アニメのプロを輩出する教育機関が多数存在するなど、新潟にはクリエイターを多く輩出してきた歴史と文化があります。これらを全国、いや世界にアピールするべく約30年前に新潟市主導の下「マンガ・アニメのまちづくり」が官民挙げて動き出しました。「クールジャパン」「聖地巡礼」という言葉がない時代から新潟はこのジャンルに着目し、文化振興、シティプロモーション、観光の活用までさまざまに取り組んできました。
私が運営に携わっている「新潟市マンガ・アニメ情報館」「新潟市マンガの家」は2013年開館。それまで「にいがたマンガ大賞」やマンガ・アニメのお祭り「がたふぇす」などのソフト、イベント事業が中心でしたが、いよいよ常設施設を持つに至ります。あえて近距離に2館に分けて設置。新潟駅前の「情報館」と「マンガの家」は新潟市の中心部を歩いて約20分。両館を巡ることで新潟の街も同時に楽しんでもらうというコンセプトです。
ゆえに両館は「大規模展示施設(マンガ・アニメ情報館)」と「マンガ制作体験と図書館(マンガの家)」というキャラクター分けをしています。行政資本のマンガ・アニメの専門館を二つ持っているのは日本で唯一。マンガの家は1万冊のマンガ蔵書、マンガ制作体験などすべてが無料で利用できます。マンガの描き方を教える講師スタッフは近隣マンガ教育機関の卒業生などを雇用しており、産官学連携の一面を持たせています。実は著名なアニメ監督も多数生まれています。
市内に多数あるアニメスタジオにも専門校で学んだ学生が働くなど、とにかく描き手、作り手には困らない新潟。近年は「新潟国際アニメーション映画祭(今年は世界から4万人集客)」も加わり「マンガ・アニメ産業の一大集積地」を狙う、「食」だけではない新潟の一面にご注目ください!

小池氏




