キャセイパシフィックは4月22日、香港国際空港のフラッグシップラウンジ「ザ・ウィング」ファーストクラス ラウンジをリニューアルオープンした。1998年の香港国際空港開港以来、同社の地上サービスを象徴してきた施設が、新たな姿でよみがえった。グループ全体で1,000億香港ドルを超える投資を掲げる中、「人を中心に据える」という姿勢を体現した刷新。7つのプライベートブースを備えるウェルネスゾーン「ザ・リトリート」や、気分で選べる3モードのシャワースイート、完全個室型ワークスペース「ザ・ビューロー」など、快適性とプライバシーを一層高めた上質な体験を提供する。

香港国際空港ターミナル1の東側に位置する「ザ・ウィング」ファーストクラス ラウンジは、1998年の開港時から四半世紀以上にわたってキャセイパシフィックの地上サービスを象徴する存在として親しまれてきた。2026年4月22日にリニューアルオープンされた同ラウンジは、香港および世界の主要都市におけるラウンジ強化計画の一環であり、グローバル・フラッグシップラウンジ体験の新たな章の幕開けと位置付けられている。
リニューアルにあたり、同ラウンジはロンドンを拠点とするデザインスタジオ「Studioilse」との協働を継続した。お客様に親しまれてきたシグネチャーデザインをさらに進化させた刷新であり、現代的なデザインと自宅のようなくつろぎを調和させながら、従来の温かみや親しみやすさを継承している。空間、ダイニング、サービスのすべてを一体的に捉えたアプローチにより、快適性とプライバシーをさらに高めた。

アトリウム:ラウンジ全体をつなぐ中心的な空間
ラウンジの中心に位置するアトリウムは、自然光が差し込む開放的な空間だ。ラウンジ全体をつなぐハブとしての役割を担い、キャセイパシフィックの象徴的なグリーンオニキスのバーを中心に据えている。軽食やフィンガーフードをセルフサービスで楽しめる「パントリー」も併設する。
一日の時間帯に応じたメニュー展開も特徴のひとつだ。軽やかでウェルネス志向の朝食から、アフタヌーンティー、夜のビストロスタイルのダイニングまで、幅広い選択肢を提供する。客の過ごし方に合わせて自由に利用できる空間として設計されている。
ダイニングルーム:「Mott 32」との連携で食体験を深化
ダイニングルームでは、よりフォーマルな食事体験を提供する。アジア料理および国際色豊かな定番メニューを、アラカルト形式のテーブルサービスで提供。刷新されたメニューは、食材本来の魅力を最大限に引き出すことを重視して設計されており、時間や季節に応じて進化するレシピが特徴だ。
さらに、レストラン「Mott 32」とのパートナーシップにより生まれた中国各地の料理も取り揃える。シグネチャーメニューに加え、月替わりの特別メニューも用意されており、キャセイパシフィックが追求する卓越した食体験を提供する。
ウェルネス&リラクゼーション:「ザ・リトリート」を新導入
今回のリニューアルの目玉のひとつが、ウェルネス&リラクゼーションエリアの充実だ。「ザ・ピア」ファーストクラス ラウンジにおいて最初に導入された「ザ・リトリート」を、「ザ・ウィング」ファーストクラス ラウンジにも新たに設けた。手彫りのウッドパネルや特注家具、落ち着いた照明を配した静謐な空間の中に、7つのプライベートブースを備える。フットマッサージや首・肩のマッサージを通じて、出発前に心身を整えることができる。
シャワースイートには革新的な水流および照明技術が採用されている。「クレンズ」「リフレッシュ」「リラックス」の3つのシャワーモードから、気分に合わせて選択が可能だ。ウェルビーイング体験のさらなる向上を実現した設備となっている。
また、「アルコーブ」ゾーンには快適性とプライバシー性を高めた5つの多目的ブースを用意。各ブースにはコンパクトなテーブルと充電設備を備え、軽食や読書、メール対応など、思い思いの時間を過ごすことができる。
「ザ・ビューロー」:完全個室型の新ワークスペース
今回新たに登場した「ザ・ビューロー」は、集中して作業を行う際や少人数でのミーティングに適した、完全個室型のワークスペースだ。高いプライバシー性を確保しており、落ち着いた環境での利用を可能にする。照明は「エンゲージド」と「フォーカス」の2つのモードから選択でき、客のワークスタイルに合わせて空間を柔軟にカスタマイズできる設計となっている。

デザイン:御影石を初採用、中国の伝統美を現代に
ラウンジのデザインについては、象徴的なグリーンオニキスを引き続き空間の基調として採用しながら、新たにウォルナット材を主要な木材として使用している。多彩な仕上げやディテールが空間に温もりと奥行きをもたらす。床材として初めて御影石を採用し、中国の伝統建築に着想を得た美意識を表現した。
特別にデザインされた新たなシグネチャー家具および照明コレクションも導入。上質な素材と人間工学に基づいた設計を取り入れた各アイテムを調和よく配置することで、居心地のよい空間を創出している。長く愛されるデザイン性と実用性を兼ね備えたアイテムを厳選して取り入れることで、親しみやすさと上質さを兼ね備えた空間に仕上げた。
ロナルド・ラムCEOのコメント:「人に寄り添う体験こそがキャセイの本質」
キャセイグループ最高経営責任者のロナルド・ラム氏は、今回のリニューアルに際し次のようにコメントしている。
「『ザ・ウィング』ファーストクラス ラウンジは、弊社のみならず、お客様にとっても長年にわたり特別な存在であり続けてきました。今回のリニューアルオープンは、フラッグシップラウンジの進化における重要な節目であるとともに、あらゆる取り組みにおいて人を中心に据えるという、弊社の変わらぬ姿勢を体現するものです。また、機材、客室、ラウンジ、さらにはデジタル分野への1,000億香港ドルを超える投資を通じて、あらゆる接点でお客様の旅をさらに高めてまいります。こうした思いやりに根ざし、人に寄り添う体験こそがキャセイの本質であり、お客様に最も愛されるサービスブランドを目指すビジョンの実現に向けて取り組んでまいります」
ラウンジ強化計画:ニューヨーク初の専用ラウンジ新設も
今回の「ザ・ウィング」ファーストクラス ラウンジのリニューアルは、キャセイパシフィックが推進するラウンジ強化計画の一環だ。この計画は昨年、香港の「ザ・ブリッジ」および北京の「キャセイパシフィック・ラウンジ」の大規模改装を経たリニューアルオープンから始まった。
今年後半には、ジョン・F・ケネディ国際空港第6ターミナルの開業に伴い、ニューヨーク初となるキャセイ専用ラウンジを新設する予定であることも明らかにされている。なお、香港の「ザ・ウィング」ビジネスクラス ラウンジは改装のため一時閉鎖しており、2027年の営業再開を予定している。




