【交通トレンド分析332】モバイルバッテリーの機内持ち込みの新ルールで機内充電する方法 鳥海高太朗


鳥海氏

 4月24日より、日本国内の航空会社においてモバイルバッテリーの機内持ち込みに関する新ルールが適用開始された。この変更は、国際民間航空機関(ICAO)が定めた国際基準が3月27日に承認されたことを受けたもので、背景にはモバイルバッテリーの爆発・火災事故があり、空の安全をより確実に確保するために規制が強化された。

 今回の新ルールにおける最大のポイントは、「モバイルバッテリー持ち込み個数の制限」と「機内での使用・充電の禁止」。個数については、1人につき「2個まで」と明確に制限され、容量に関しては従来通り「160Wh以下」というルールが継続されているが、一般的なモバイルバッテリーでほぼ規定以下であり、3個以上持ち込まないように気をつける必要がある。預け荷物にモバイルバッテリーを入れることも従来から禁止されていることから、3個以上のモバイルバッテリーを使っている人は出かける前に個数を確認しておくことが重要だ。

 そして、機内においてはモバイルバッテリーからスマートフォン等へ充電することが禁止され、USB電源やシート電源を使ってのモバイルバッテリーへの充電も禁止されている。また、機内でのモバイルバッテリー保管場所についてもすでにルールが設定されているが、頭上の収納棚ではなく、必ず足元や前席のシートポケットに収納しなければならないルールが継続されている。

 今回、全てのバッテリーが規制対象というわけではなく、今回のルールが適用されるのはあくまで「他の電子機器を充電することを目的とした」モバイルバッテリーのみで、ノートパソコン、タブレット(iPad等)、デジタルカメラ、携帯ゲーム機などは「電子機器」本体として扱われるため、これらは従来通り持ち込み可能で、機内使用も問題ない。

 機内でスマートフォンの充電が必要になった場合は、これまで通りに座席に備え付けのUSBポートやシート電源(コンセント)を使用することは引き続き認められているほか、国土交通省への取材では、ノートパソコンやタブレットのUSBポートからスマートフォンへケーブルで充電する「電子機器同士の接続」については、今回の禁止事項には含まれていないとのことで、どうしても機内で充電が必要な場合は、十分に充電したパソコン等をバッテリー代わりに活用することができる。

 これからの旅行の際は、空港へ向かう前に個数を確認し、搭乗前に空港の電源やモバイルバッテリーで十分に充電を済ませておくことを心掛けよう。

(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
 
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