【逆境をチャンスにー旅館の再生プラン 798】番頭なき時代の経営論(5) 青木康弘


 前回コラムでは、人材の採用・定着に生成AIをどう生かすかを述べた。これまで4回にわたり、競合分析、コンセプト設計、採用・定着というテーマでAI活用を論じてきた。最終回となる今回は、改めて番頭なき時代の経営者がAIとどう向き合えばよいかを考えたい。

 かつての旅館・ホテルにいた番頭は、社長や女将の意をくみ、現場を束ね、外との交渉に立ち、夜は奥で帳場の数字を確かめる存在だった。その番頭がいなくなった今、AIが番頭の代わりを完全に務められるかと言えば、答えは否である。AIはもっともらしい誤情報をすらすらと書き出すことがあり、そのまま受け取ると判断を誤る。お客さまの表情から本音を読み取ることもできない。常連客との長年の信頼関係、地元の金融機関との腹を割った交渉、これらは人と人にしかできない仕事だ。そして何より、最終判断の責任をAIは取れない。重要な決断を下すのは、結局のところ経営者である皆さま自身である。

ペイウォール会員向け記事です。

 
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒