旧男鹿駅前にある2体の像を、単色からカラーに再塗装。表情や衣装の質感まで伝わるようにした
秋田県男鹿市で観光ブランディング、エリアマネジメントを手掛ける株式会社男鹿まち企画はこのほど、男鹿駅周辺エリアで“なまはげ文化”の魅力を視覚的に散りばめた観光回遊ルートを公開した。単なる景観整備にとどまらず、SNSでの拡散やシビックプライドの醸成、訪日外国人観光客の利便性向上などを狙った仕掛けを用意。駅などから商店街中へと人の流れを創出し、滞在時間の延伸と地域消費の増加を目指す。
同社は2023年、3月22日の「男鹿の日」に、日本全国でまちづくりを行うNEWLOCAL(東京都中央区)と、クラフトサケ醸造所の稲とアガベ株式会社が設立した合弁会社。男鹿市から受託した「なまはげ文化魅力発信業務」の全ての施策を完了し、今回の観光回遊ルートを公開した。
ルート上には、駅前における「なまはげ像」を再塗装したほか、なまはげをモチーフにしたベンチやシャッターアート、路上サインを整備。初めて男鹿を訪れた観光客が見つけにくかった魅力的な店舗まで自然に巡れるよう、「なまはげさんぽみち」コースも設定した。
回遊する上で必須アイテムとなる「なまはげさんぽみちマップ」も制作。街歩きに役立つ案内に加え、なまはげが男鹿においてどのような存在なのかを知ることができる解説も付けた。男鹿の文化をより深く知りながら街を巡れるよう工夫した。
男鹿まち企画の事業責任者・森勇貴氏は同事業に込めた思いについて、「男鹿の観光が、駅や施設の中だけで完結してしまうと、地域の文化も経済も広がらない。なまはげをきっかけにまちを歩き、地域の人に愛されてきた店に立ち寄り、商店街の人との会話が自然に生まれることを大事にした」とコメント。観光客を案内するためだけでなく、男鹿そのものを「体験」に変えていく取り組みだと明かした。

旧男鹿駅前にある2体の像を、単色からカラーに再塗装。表情や衣装の質感まで伝わるようにした

「なまはげさんぽみち」にいざなう路上サイン





