HISが5組織と社員派遣協定を締結 松阪牛の里から房総半島、関西まで地域活性化へ


 エイチ・アイ・エス(HIS)は5月1日、総務省の「地域活性化起業人制度」および官民の人事交流に基づき、三重県松阪市、千葉県鋸南町、一般社団法人茨木市観光協会、一般財団法人関西観光本部、公益社団法人ひょうご観光本部の計5組織と社員派遣に関する協定を締結した。

「行きたくなるまち 松阪」の実現へ

 松阪市への派遣は、地域活性化起業人制度に基づくもの。三大都市圏に所在する企業の社員が、そのノウハウや知見を活かし、一定期間地方自治体において地域独自の魅力や価値の向上等につながる業務に従事することで、地方自治体と企業が協力して地方への人の流れを創出できるよう総務省が支援する制度だ。

 三重県のほぼ中央に位置する松阪市は、豊かな自然や世界に誇る「松阪牛」、「御城番屋敷」などの歴史遺産を誇る都市。HISは同市に社員を派遣し、これまでの業務ノウハウを活かして観光資源の有効活用と国内外への魅力発信、誘客拡大に貢献するとしている。目標は「行きたくなるまち 松阪」の実現だ。

 協定に基づく取り組みの内容は以下のとおり。

  • 松阪市における周遊型ツアーの企画・造成及び関係者との調整に関する業務

  • 旅行事業者に向けたプロモーション活動及び旅行事業者向けモニターツアーの企画・運営に関する業務

  • 前各号に付随する業務

 派遣期間は2026年5月1日から2027年3月31日(予定)。派遣社員は岡本幸則氏(前所属:中部法人営業グループ BTM営業チーム BTM営業所)。1997年にHISへ入社し、中部エリアにて法人営業所長を歴任。業務渡航の包括管理提案や自治体向け提案・契約業務に長年従事してきた人物だ。

 協定締結式には、松阪市長 竹上真人氏、HISから派遣する岡本幸則氏、HIS執行役員 法人営業本部長 加治木宏氏が出席した。

ナイトタイムエコノミー推進と閑散期対策 鋸南町への派遣

 千葉県安房郡鋸南町への派遣も、地域活性化起業人制度に基づくものだ。房総半島の東京湾口に面し、里山・里海の自然に恵まれた鋸南町は、「鋸山」や「道の駅保田小学校」など豊富な観光資源を持つ。

 HISが派遣する社員は、ナイトタイムエコノミーの推進や閑散期の宿泊客増加を目指し、新たな観光施策の立案に取り組む。

 協定に基づく取り組みの内容は以下のとおり。

  • 新たな観光推進に関すること

  • その他観光振興に関すること

 派遣期間は2026年5月1日から2027年3月31日(予定)。派遣社員は辻正寿氏(前所属:法人営業本部第二事業部第二グループ)。2007年にHIS入社。千葉エリアや新宿にて営業所マネージャーを歴任し、官公庁デスク所長として国・自治体等の案件に精通する。

 協定締結式には、HIS法人営業本部 次長 清水研氏、派遣社員の辻正寿氏、鋸南町長 白石治和氏が出席した。

4者連携協定へ発展 茨木市観光協会との取り組みをさらに強化

 一般社団法人茨木市観光協会への派遣は、官民の人事交流の一環として行われるものだ(労働者派遣事業に定義されるものではない)。

 古くから産業・文化に栄えた茨木市は、郡山宿本陣をはじめとする文化遺産や川端康成文学館、キリシタン遺物資料館などの観光施設を有し、観光振興による「まちづくり」を推進する都市だ。

 今回の協定締結の背景として、HISが既に派遣している社員による観光施設への営業活動やバスツアー造成、商工会議所との連携などの実績がある。これを踏まえ、茨木市観光協会の活動を支える茨木市と茨木商工会議所、そしてHISの4者間で、観光振興及び地域活性化において相互に連携・協力することを目的とする連携協定を締結した。

 協定締結式の標題は「株式会社エイチ・アイ・エス、一般社団法人茨木市観光協会、茨木市、茨木商工会議所 観光振興及び地域活性化に関する4者連携協定締結式」。出席者は、茨木市長 福岡洋一氏、HIS関西営業本部長 岸本康之氏、茨木市観光協会 会長 原田強氏、茨木商工会議所会頭 栗尾尚孝氏だ。

 HISは今回の協定により、「さらなる関係各所との接点創出とHISの国内外ネットワークを融合させ、『ダムパークいばきた』等の資源を活用した催事企画やツアー造成を通じ、同市の観光振興をより強力に推進してまいります」としている。

 協定に基づく取り組みの内容は以下のとおり。

  • ダムパークいばきた等の観光資源を活用した観光振興に資する取組みに関すること

  • 観光連携に資する催事の企画や、観光ツアー造成等の取組みに関すること

  • 新たな観光資源、特産品の発掘・開発及びその支援に関すること

  • 産業振興に資する人材育成・組織に関すること

  • 前各号に掲げるものの他、本協定の趣旨を実現するために必要なこと

 派遣期間は2026年4月1日から2027年3月31日(予定)。派遣社員は2名体制だ。

 1人目は藤原陽一郎氏(前所属:海外個人旅行営業本部 販売促進グループ)。2001年入社。関西・四国エリアの営業所長を歴任後、関西営業本部および海外個人旅行営業本部のプロモーション部門にてグループリーダーとして従事してきた。

 2人目は明神博美氏(前所属:関西営業本部 関西企画造成グループ ロング企画チーム)。2009年入社。関西営業本部にて、ヨーロッパ地域の商品企画や関西圏内のバスツアー企画業務に長年従事してきた経歴を持つ。

関西・兵庫県の広域観光にも展開 インバウンド振興とウェルネスツーリズムを推進

 HISは茨木市観光協会への派遣に加え、関西2府8県を対象とする「一般財団法人関西観光本部」および兵庫県全域の観光振興を担う「公益社団法人ひょうご観光本部」へも新たに社員を派遣した。いずれも官民の人事交流の一環だ。

 関西観光本部では、万博で注目される”関西”を世界から選ばれる持続可能な観光地とすべく、インバウンド振興を推進する。

 ひょうご観光本部では、神戸空港の国際化を見据えた誘客やウェルネスツーリズム、テロワール旅の推進を通じ、地域活性化に寄与する取り組みを進める。

 
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第39回「にっぽんの温泉100選」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2025年度「5つ星の宿」発表!(2025年12月15日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第39回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング 」(2026年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト50を発表!

2025年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング」(2026年1月12日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒