NHKは9日、2028年のNHK大河ドラマが『ジョン万』に決まったと発表した。ジョン万は、江戸時代末に遭難の末米国に渡ったジョン万次郎(中濱万次郎)の冒険を描く内容。ジョン万次郎を大河ドラマの主人公にしようと出身地の高知県では10年以上の誘致活動を行っており、発表を受けて地元では喜びの声が挙がった。
ジョン万次郎は現在の土佐清水市中浜の生まれ。漁で遭難して漂流。救出されたのちアメリカに渡り、英語や航海術を学んで日本に戻り、通訳などを務め、明治維新前後に活躍したさまざまな人物に影響を与えたとされる。
土佐清水市はこれまで、ジョン万次郎の生涯やゆかりの地を積極的に紹介。市内には資料館や有志による募金などで復元した生家などの関連スポットも複数ある。
高知県では2012年に県知事をトップにした誘致組織「ジョン万次郎NHK大河ドラマ化実現高知県実行委員会」を立ち上げ、13年からは署名活動も開始。NHKへのドラマ化要望を出し続けるなど官民一体で取り組んできた。
地元で誘致に関わってきた土佐清水市旅館協同組合の田村卓実理事長(足摺国際ホテル社長)は「先代らの頃からの活動が実を結びうれしい。だがこれはスタートラインに立ったに過ぎない。ドラマ放映に向けて、“一発花火”に終わらせないような誘客に官民で取り組んでいきたい」と語った。
ドラマでは主演の中濱万次郎役を俳優の山崎賢人さんが演じる。脚本は藤本有紀さんが担当する。




