コールセンターのアルバイトからCEOへ――ターキッシュ エアラインズが経営トップ刷新


 ターキッシュ エアラインズは4月13日、経営体制の変更を発表した。取締役会長兼執行委員長にムラット・シェケル教授(Prof. Murat Şeker)、最高経営責任者(CEO)にアフメット・オルムシュトゥル(Ahmet Olmuştur)をそれぞれ任命。同社の企業目標に沿った新体制への移行となる。

 新CEOのオルムシュトゥルは、2000年にターキッシュ エアラインズのコールセンターのアルバイト職からキャリアをスタートさせた人物だ。同社のプレスリリースは「顧客との重要な接点での経験を礎に、ナショナルフラッグキャリアの経営陣へと昇り詰めたその歩みは、同社における成功の模範となっている」と紹介している。

新会長・シェケル教授の経歴

 ムラット・シェケル教授は、2000年にマルマラ大学で経営工学学士号を取得。その後、サバンジュ大学で経済学修士号、ミネソタ大学で経済学博士号を取得した。

 2008年から2013年まで世界銀行のエコノミストとして、イノベーション・起業家精神・国際貿易・新興国の成長に関する政策報告書の作成および学術研究に従事。

 2013年から2016年にかけては、ジラート銀行(Ziraat Bank)の金融機関・IR部門のシニア・バイス・プレジデントを務め、国際的な資金調達や投資家との関係構築を統括した。この間、ジラート投資、ジラート個人年金、ジラート保険の各子会社の取締役も兼任。

 2016年7月にターキッシュ エアラインズのCFO(最高財務責任者)に就任し、財務・資金・会計・調達・IRを統括してきた。2021年3月からは同社取締役兼執行委員会のメンバーとなり、ターキッシュ テクニックおよびサンエクスプレスの取締役も兼任している。

 国際航空運送協会(IATA)では、2024年から財務諮問委員会のメンバーを務め、2025年からは同委員会の議長として、金融サービスに関する政策課題についてIATA理事会への助言を担っている。

 学術分野では、2015年から2018年までボアズィチ大学で非常勤講師を務め、2025年12月に教授職を拝命。既婚で3人の子供がいる。

新CEO・オルムシュトゥルの経歴

 アフメット・オルムシュトゥルは1980年、イスタンブール生まれ。マルマラ大学で経営学の学士号を取得後、ロングアイランド大学(ニューヨーク)・欧州ビジネススクール(ロンドン)・ポール・レオナール・ド・ヴィンチ(パリ)の提携による国際プログラムを通じてMBAを取得した。

 前述の通り、2000年にコールセンターのアルバイトとして入社。その後、収益管理部門のフライトアナリスト、グローバル・ディストリビューション・システム(GDS)マネージャー、路線収支管理・レベニューマネジメント部門のマネージャー、収益管理全体を担当するシニア・バイス・プレジデントを歴任した。

 2014年からは最高マーケティング・販売責任者を務め、2024年からは最高商務責任者(CCO)として商務部門を主導。路線ネットワーク計画、レベニューマネジメント・価格戦略、販売・マーケティング、カスタマーエクスペリエンス、マイレージプログラム「Miles&Smiles」など、多くの戦略的分野で貢献してきた。

 現在はサンエクスプレスの取締役兼監査委員、ターキッシュ テクニックの取締役、IATAディストリビューション諮問委員会のメンバーも務める。フアット・セズギン教授イスラム科学史研究財団、トルコゴルフ連盟、観光開発教育財団、トルコオリンピック委員会のメンバーとしても活動。既婚で3人の子供がいる。

ターキッシュ エアラインズについて

 ターキッシュ エアラインズは1933年設立。現在、526機(乗客用と貨物用)を保有し、世界133カ国358空港、国際線305路線・国内線53路線のネットワークで、世界最多の就航国数を誇る。スターアライアンス加盟航空会社。

 同社は今回の発表の中で、「新たな経営体制、強力な人的資源、持続可能な成長ビジョン、そして旅客中心のサービスアプローチにより、世界の航空業界におけるリーディングカンパニーとしての地位をさらに強化してまいります」としている。

 公式ウェブサイト(日本語対応):https://www.turkishairlines.com/


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