館内に設けた調剤薬局「薬泊堂」
佐賀県嬉野温泉の和多屋別荘(小原嘉元社長)は1日から、館内に薬局を設けた新たな滞在スタイル「薬泊(やくはく)」の提供を開始した。旅館への薬局併設は国内初の取り組み。温泉と医療、食を組み合わせた次世代型のヘルスツーリズムを提案する。
旅先で体調を崩した際に相談できる医療窓口が限られていることから、アイリー製薬(東京都港区)と連携し、館内に設けた調剤薬局「薬泊堂」を拠点にサービスを展開。薬剤師によるカウンセリングをはじめ、薬膳や嬉野茶による提供、館内レストランでの食体験などを組み合わせ、利用者一人一人に最適化した滞在スタイルを提供する。
小原社長は薬泊を「ウェルビーイングやロンジェビティ(心身ともに健康的な人生を長く送ること)の潮流に即した新たなツーリズム」と位置付ける。1300年の歴史を持つ嬉野温泉の湯治文化を現代的に再解釈し、健康維持や未病対策を目的とした新たな温泉利用のあり方を提示する。
和多屋別荘は2021年から「通う旅館」をコンセプトに、掲げ、地域の茶や器などの文化資源と連携した滞在価値の創出に取り組んできた。「薬局機能を取り入れることで、滞在体験をさらに拡張し、心身を整える新しい宿泊のあり方を提案する」と同館。

館内に設けた調剤薬局「薬泊堂」




