粟又の滝=写真提供・(公社)千葉県観光物産協会
千葉県が養老渓谷温泉郷の新たな魅力をPRしている。市原市と大多喜町にまたがる養老渓谷は、豊かな自然と美しい景色が広がり、渓流沿いに温泉旅館や日帰り温泉が立ち並ぶ。周辺には、房総の小江戸と呼ばれる大多喜城下町もあり、新たな観光施設が相次ぎオープンしている。
■養老渓谷
養老渓谷ではハイキングが楽しめる。上流部の「粟又の滝」は、落差約30メートル、長さ約100メートルにわたり、岩肌を幾重もの水が流れ落ちる人気のスポットだ。

粟又の滝=写真提供・(公社)千葉県観光物産協会
粟又の滝を正面に望む場所に2024年にオープンしたのがリラックス&ワーケーションスポット「滝見テラス」。近くにある「秘境の宿 滝見苑」が運営する。全8室の個室テラスにはWi―Fiが完備され、テラスでの食事(予約制)や日帰り温泉が利用できる。
養老渓谷でも眺望の良さで知られる「懸崖境」を臨む場所には、温泉リゾート「SHINRA YORO VALLEY」が昨年春にオープンした。露天風呂を完備した客室のほか、サウナ付きの貸し切り風呂、温水の露天プール、フリードリンクが楽しめるラウンジがある。
■大多喜城下町
徳川四天王の1人である本多忠勝が居城とした大多喜城の城下町エリアには、歴史的建造物が点在する。城下案内人による散策ツアーでは、国指定重要文化財「渡辺家住宅」や江戸から営業を続ける「大屋旅館」、「豊乃鶴酒造」などを巡る。
城下町通りには昨年7月、新たな観光拠点「小江戸とりっぷ館」が誕生した。かつての商家を思わせる建物内には、城下町の歴史や文化を紹介する展示のほか、特産品の竹を使用した「竹灯籠づくり」、江戸時代から伝わる技法でちりめん布をつまんで花などを作る「つまみ細工」などの工芸体験コーナーがある。併設する「きんぎょ茶や」では地元銘菓が味わえる。
24年には、古民家をリノベーションした一棟貸しのオーベルジュ「宿と食事 ローブン大多喜町」がオープンしている。宿泊は1日2組限定。料理の看板メニューは、フォンドヴォーから手作りのデミグラスソースと合うオーブンで仕上げるロールキャベツ。ランチ、カフェは一般客も利用できる。
また、ハーブや薬草の栽培など「植物の町」の象徴として親しまれてきた「大多喜ハーブガーデン」が、「大多喜有用植物苑」に生まれ変わり、4月1日にグランドオープンする。食べる、養う、癒やす、まとうなど、生活に寄り添ってきた「有用植物」の文化に触れられる。




