富山銀行は11月13日、ホテル運営会社のPlan・Do・See(東京都)と資本業務提携契約を締結した。Plan社は、富山銀の株式を議決権比率の5%相当を上限に取得する予定で、筆頭株主となる見通し。地域や業種の異なる企業と、地方銀行が資本提携するのは珍しい。同社の事業に銀行の知見・人脈を掛け合わせ、ホスピタリティ産業を起点に地域の活性化を目指す。【記事提供:ニッキン】
具体的な活動はこれから検討する。可能性として、例えば、Plan社が手掛けた宿泊施設を運営するために必要な人材や食などの資源について、「当行が持つ人脈を使って地域の事業者を紹介できるのでは」(総合企画部)と想定する。
Plan社による同行株5%弱の取得により、3月31日時点で4.38%を保有していた北陸銀を上回る。
同社は1993年4月の設立。ホテル、レストラン、ウェディングサービスの運営を手がける。任天堂旧本社社屋を改装した「丸福樓」(京都市)など、全国にある歴史的価値の高い建築物や地域特性を生かした高級志向の事業を展開する。一方、富山銀によれば、Plan社にとって北陸地域は事業展開がまだない「空白地帯」のため、「高いポテンシャルを感じている」という。
提携にあたり、富山銀の中沖雄頭取は「富山県を中心とした北陸エリアが持つ魅力と価値をより多くの方々にお伝えし、地域の皆さまに新たな誇りと活力を感じてほしい」とし、Plan社の浅葉翔平社長は「地元の皆さまと一緒に富山の魅力を磨き上げ、観光や街づくりに貢献したい」とそれぞれコメントを発表した。

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