調査縮小で参考値
2021年の訪日外国人旅行消費額は1208億円となった。観光庁が3月31日に発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で、四半期ごとに実施されている訪日外国人消費動向調査が21年1～9月にかけて中止となり、10～12月期の結果を基に年間値を試算した。観光庁では、あくまで参考のための試算値としている。
19年には訪日外国人旅行者数が3188万人、消費額が4兆8135億円に達し、共に過去最高を記録したが、コロナ禍で20年は412万人、7446億円（試算値）に減少した。国内外での感染拡大、入国制限の継続などで、21年は25万人にとどまり、消費額も落ち込んだ。
観光庁の訪日外国人消費動向調査は、トランジット客、乗務員、1年以上の滞在者などを除く訪日外国人旅行者が対象。空港、港から出国する際に調査員がタブレット端末または紙の調査票で聞き取る方式。コロナ禍に伴い20年4～6月期から調査が中止となっていた。
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