観光庁はこのほど、宿泊旅行統計調査の2017年年間値の速報値を発表した。宿泊施設の延べ宿泊者数は4億9819万人泊で前年比1・2%増となった。都道府県別では前年実績に対して25都道府県がプラス、22県がマイナスだった。全体のうち日本人の延べ宿泊者数は4億2019万人泊で同0・7%減だったが、外国人の延べ宿泊者数は7800万人泊の同12・4%増で過去最高を記録した。延べ宿泊者数全体に占める外国人の割合は15・7%だった。
延べ宿泊者数全体の都道府県別の上位10位は、(1)東京都(5811万人泊)(2)北海道(3468万人泊)(3)大阪府(3270万人泊)(4)千葉県(2299万人泊)(5)沖縄県(2110万人泊)(6)静岡県(2063万人泊)(7)神奈川県(1912万人泊)(8)京都府(1849万人泊)(9)長野県(1820万人泊)(10)福岡県(1806万人泊)。
主な地方ブロック別に見ると、東北は、福島県以外がマイナスとなり、6県で前年比4・4%減の3830万人泊だった。四国は愛媛県以外がマイナスで、4県で2・2%減の1274万人泊。中国5県は同1・5%減の2566万人泊となった。九州は、熊本地震が起きた前年から7・1%増の5553万人泊だった。
外国人延べ宿泊者数に限ると、40都道府県が前年に対してプラス。上位10位は、(1)東京都(1903万人泊)(2)大阪府(1171万人泊)(3)北海道(743万人泊)(4)京都府(559万人泊)(5)沖縄県(460万人泊)(6)千葉県(353万人泊)(7)福岡県(319万人泊)(8)愛知県(259万人泊)(9)神奈川県(226万人泊)(10)山梨県(153万人泊)。
延べ宿泊者数全体に占める外国人の割合は、東京都が32・7%、大阪府が35・8%、北海道が21・4%、京都府が30・2%、沖縄県が21・8%に達している。
外国人延べ宿泊者数は、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が10・2%増の4612万人に対し、地方部(三大都市圏以外)が15・8%増の3188万人泊となった。主な地方ブロックでは、東北が40・4%増の102万人泊、中国が21・5%増の167万人泊、四国が23・0%増の80万人泊、九州が31・4%増の751万人泊。
外国人の国・地域別では、最多の中国が2・7%増の1732万人泊で全体の24・1%を占めた。以下は台湾が6・7%増の1124万人泊、韓国が41・2%増の1093万人泊、香港が18・8%増の619万人泊、米国が11・6%増の479万人泊、タイが5・9%増の254万人泊、豪州が12・9%増の180万人泊などだった。