訪日外客数は09年11月に16カ月ぶりに前年同月比でプラスに転じたのに続き、12月も回復の動きが顕著になった。09年12月は、韓国などからの客足が戻り、前年同月比22.2%増の62万7千人を記録した。訪日旅行市場が順調に推移していた07年12月の実績67万6千人には達しないものの、「11月以降は底打ち感があり、世界的に訪日市場の回復がみられる」(JNTO)。
12月をみると、韓国は64.9%増の17万8千人となり、07年12月の実績20万9千人に近づいてきた。台湾も10.8%増の7万9千人。中国も引き続き好調で16.8%増の6万3千人だった。VJC重点12市場のうち、9市場が前年同月を上回った。
JNTOの間宮忠敏理事長は、25日の記者会見で、「09年は経済環境と為替の影響が如実に表れた実績になったが、継続的にプロモーションに取り組んできた結果、11月以降は回復がみられる」と指摘。「状況が好転する中で迎えることができた2010年のプロモーションに全力を注いでいきたい」と述べ、1千万人の目標達成に前向きな姿勢を示した。