1月宿泊者数は6割減 京都府が7割減に


 観光庁が3月31日に発表した宿泊旅行統計調査で、2021年1月の全国における宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比59.9%減の1729万人泊となった。新型コロナウイルスの感染再拡大で、11都府県を対象に緊急事態宣言が1月に発令され、宿泊需要が縮小した。前年同月比は全ての都道府県でマイナスとなり、下げ幅は京都府が約7割減と最大だった。

 1月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人が前年同月比49.7%減の1683万人泊、外国人が同95.3%減の46万人泊。

 延べ宿泊者数全体で見ると、前年同月比は全ての都道府県でマイナスとなり、20年9~12月が4カ月連続でプラスだった山口県も28.1%減とマイナスに転じた。

 前年同月比の下げ幅が全国最大の京都府は73.8%減の54万人泊。続いて沖縄県が69.8%減の60万人泊、大阪府が69.5%減の108万人泊と下げ幅が大きかった。この他に60%以上の減少率だったのは、北海道、千葉県、東京都、石川県、山梨県、長野県、福岡県。

 また、1月の全国の宿泊施設における客室稼働率(第2次速報値)は、前年同月比30.6ポイント減の23.4%だった。20年12月の客室稼働率37.7%から下降した。

 客室稼働率が高い都道府県は、(1)山口県38.4%(2)福島県34.8%(3)埼玉県34.5%(4)青森県34.3%(5)岩手県34.0%―など。低い都道府県は、(1)山梨県14.3%(2)京都府14.8%(3)長野県16.4%(4)大阪府17.4%(5)奈良県18.8%―などとなった。

 宿泊施設のタイプ別の客室稼働率(カッコ内は前年同月比)は、ビジネスホテル32.4%(33.3ポイント減)▽シティホテル20.5%(47.1ポイント減)▽リゾートホテル14.6%(37.7ポイント減)▽旅館13.4%(20.2ポイント減)=旅館のうち従業者数10人以上の施設15.9%(30.5ポイント減)▽簡易宿所11.2%(12.1ポイント減)。

 
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