1〜3月の延べ宿泊者数、30都道府県でプラス


 観光庁の宿泊旅行統計調査の今年1〜3月の結果がこのほど発表された。全国の延べ宿泊者数(外国人含む)は3カ月合計で前年同期比2.4%増の7242万人泊だった。地域別では30都道府県が前年同期の実績を上回った。08年夏以降、景気後退の影響などを受けたとみられ、宿泊需要は低迷していたが、2月にプラスに転じ、2カ月連続して前年同月の実績を超えた。外国人延べ宿泊者数では、テレビドラマのロケ地となった関係で韓国人の旅行者が増加した秋田県が大幅な伸びを示した。

 延べ宿泊者数は1月が前年同月比1.0%減の2194万人泊、2月は同5.5%増の2309万人泊、3月は2.6%増の2739万人泊。秋の大型連休「シルバーウイーク」があった昨年9月に10カ月ぶりに前年同月の実績を上回ったが、その後は再び4カ月連続でマイナス。2月に入ってプラスに転じた。

 1〜3月累計でみると、シェア上位5位までを占める東京都、北海道、大阪府、千葉県、静岡県をいずれも前年同期の実績を上回った。特に大阪府は10.8%増と2ケタの伸びを示した。

 大阪府以外でも全国では4県が2ケタの伸び。歴史上の人物を主人公にしたNHKテレビドラマなどで観光需要が高まったとみられる高知県が15.6%増、愛媛県が13.1%増。秋田県も19.6%増、大分県も11.7%増だった。

 延べ宿泊者数の7.3%を占める外国人延べ宿泊者数の1〜3月は、前年同期比25.5%増の525万人泊。訪日外国人旅行者数の回復に伴い、月別でも昨年12月以降、4カ月連続でプラスとなった。

 国籍別では、韓国が95.5%増の94万人泊となり、景気後退などの影響から大きく回復した。訪日者数が増加している中国も41.7%増の89万人。台湾は14.6%増の74万人泊、アメリカは5.2%増の53万人泊だった。

 月別では1月は1.9%増の154万人泊、アジアの旧正月にあたった2月は59.9%増の189万人泊、3月は22.1%増の182万人泊だった。

 外国人の1〜3月累計では、秋田県が156.6%増の1万9890人と大幅な伸び。韓国のテレビドラマ「アイリス」のロケ地として人気で、韓国人が外国人の7割以上を占めている。

 韓国人客に人気の九州地方も各県で外国人宿泊者数が回復している。伸び率の上位は、熊本県が106.9%増の10万4320人、鹿児島県が100.5%増の3万7430人、福岡県が58.3%増の12万7360人だった。

 
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