野口観光ホテルプロフェッショナル学院が第5回卒業式 29人がプロへの道 野口学院長に聞く


野口学院長

 野口観光グループ(北海道登別市、野口和秀社長)は9日、宿泊業の専門人材を育成する野口観光ホテルプロフェッショナル学院の第5回卒業式を北海道苫小牧市の校舎で行った。総合ホテル学科の5期生20人、総合調理学科の4期生9人の計29人が2年間の課程を修了して卒業。プロへの第一歩を踏み出した。

 学院長を務める野口社長が両学科の代表に修了証書を授与。式辞で「コロナ下で教科も実習も大変だったが、皆で力を合わせて乗り越えてきた。厳しい事態が起きても、乗り越えていくのは人間力であり、卒業で終わりではない。努力と挑戦を忘れず、北海道観光を支える人材に成長し、郷土に貢献してほしい」と述べ、卒業生を激励した。

 来賓として出席した外部講師を務める笠井玲子氏(J―Labo)と中田博人氏(コンセプトワン)の2人からも励ましの言葉が贈られた。

 これを受けて卒業生代表の館野雛葉さんが、2年間の感謝と今後への決意を込めた答辞を力強く読み上げ、野口学院長に全員の気持ちを込めた記念品が手渡された。

 同学院は、2年制の職業訓練校で2018年4月に開校。総合ホテル学科と翌年に増設した総合調理学科の2学科で、入学金や授業料は無料。入学生は、野口観光の社員として採用され、給与を受けながら、それぞれの学科で基礎・専門知識や専門技術などを学び、資格取得も行って、プロのホテリエや調理師を目指す。

 4月には、現在の1年生28人が2年次に進み、新1年生として総合ホテル学科に28人、総合調理学科に11人が入学する。

〈野口学院長(野口観光グループ社長)に聞く〉

 

 ――2022年6月に野口観光グループの社長に就任し、2代目の学院長を務めてこられましたが。

 コロナ下の厳しい状況が続き、いつも通りにいかない時期もあった。しかし、式辞でも述べた通り、皆の工夫と努力で乗り切り、正常通りの成長につなげることができ、無事、卒業式を迎えることができた。

 ――卒業生の進路は。

 ほとんどが当グループに残り、プロのホテリエや調理師を目指す。観光は北海道のかけがえのない産業なので、他の事業に移る卒業生も含めて、頑張ってもらいたい。皆の活躍を期待している。

 ――新入生の応募状況は。

 人手不足が課題になっている中なので心配したが、コロナ前と同じくらいの応募があり、優秀な学生を確保できた。道外からも入学する。

 ――今後に向けての抱負を。

 人口減少を迎える中で観光のあり方も変わりつつあるが、重要性は変わりなく、ますます人材の時代でもある。北海道観光を盛り上げ、地域の活性化につなげるためにも、人づくりの取り組みをしっかり進めたい。

 
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