蔵王温泉観光協会、桜植樹や歌碑建立で「蔵王文学の道プロジェクト」推進 


緑屋二号源泉足湯と齋藤茂吉の歌碑

 蔵王温泉観光協会(山形市)は「蔵王文学の道プロジェクト」と銘打ち、桜の植樹や歌碑の建立などさまざまな取り組みを進めている。街歩きを楽しめる滞在型観光地を目指す。

 かつて山形を訪れた歌人・西行は、西蔵王の桜に感動し、「たぐひなき思い出羽の桜かな うす紅の花のにほひは」と短歌に詠んでいる。同温泉は、この桜の魅力を広くアピールしようと、今年から年間百本の桜の植樹に着手。10年で千本の桜を植える計画だ。麓から標高880メートルの温泉街までの道路脇に植樹。高低差があるため、4月中旬から5月下旬までの長い期間、桜を観賞できる。

 上山市に生まれた歌人・齋藤茂吉は、「父なる蔵王山」「母なる最上川」とふるさと山形の自然をこよなく愛した。茂吉は現在の蔵王第二小学校出身で蔵王とゆかりが深く、蔵王に関する短歌を数多く残している。

 茂吉の短歌を刻んだ歌碑を昨年から新たに建立。従来あった6基に加え、19基が温泉街や登山道に建立されている。来年秋には20基目の建立を計画。観光客は茂吉の世界を感じながら温泉街の散策やトレッキングを楽しめる。

 温泉街には今年、「おおみや旅館足湯」と「緑屋二号源泉足湯」の2カ所の足湯が完成。同温泉の足湯は合計5カ所になった。足湯に浸かりながらこれらの歌碑を眺めることができる。


緑屋二号源泉足湯と齋藤茂吉の歌碑

 
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