政府は7月1日から、沖縄県を訪れる中国からの個人観光客に観光数次査証(ビザ)を発給する。有効期間内に何度でも入国できる観光目的の数次ビザの導入は日本では初めて。発給の対象は、「十分な経済力を有する者とその家族」としており、中間層というより、富裕層に設定されている。
枝野幸男官房長官(沖縄・北方担当相)が5月27日の記者会見で発表し、「沖縄県を訪問する中国人観光客が増加し、さらなる観光振興につながることを期待する」と述べた。
観光数次ビザの有効期間は3年。1度目の観光では沖縄を訪れることが必要だが、2度目からは沖縄訪問の制約はない。1回の滞在期間も90日まで可能で、通常の個人観光ビザの15日に比べて長く設定されている。中国にある在外公館すべてで発給する。