宿泊施設関連協会、中国企業と提携し「大連京都風情街」整備へ 調印式に大連市長来日


JARCの林理事長(中央左)と大連市の譚市長(中央右)ら

 宿泊施設関連協会(JARC、林悦男理事長)と日亜設計集団(JCAP7、多賀正義事務局長)は22日、中国の不動産開発会社、樹源科技集団(遼寧省大連市、張忠澤董事長)との間で「大連京都風情街プロジェクト」の3者パートナーシップを結んだ。東京都千代田区のホテルニューオータニ東京で開いた調印式には、大連市人民政府の譚成旭市長も出席した。

 樹源科技集団は、日本の建築設計事務所など7社のアライアンス組織であるJCAP7の協力の下、大連市郊外に日本風温泉ホテルと日本風別荘200戸からなる「大連樹源プロジェクト」を2017年4月に完成。訪日旅行で日本の温泉やおもてなしを体験した中国人に好評なことから、新たな開発計画として、大連市人民政府の後押しも得て、大連京都風情街プロジェクトに着手した。

 大連市郊外の金石灘国家5A級観光リゾートエリア内に、京都をモデルにしたテーマパークを開発する。総敷地面積は約110万平方メートル、総投資額は60億人民元(日本円で約1千億円)。

 大規模な純和風商店街に大型日本庭園、イルミネーション、滝、フラワーガーデン、観光遊歩道、海辺の桟橋、景観ビュースポットなどを一体開発する。日本の商品やサービスを中心とした観光・商品専門店、生活用品店、ドラッグストア、飲食店、居酒屋、民宿、旅館、ホテルなど約1600戸の店舗や施設を配置する。

 3期に分けて開発、建設を実施。第1期は19年下期に開始し、メイン商店街の一部を20年に開業する。2期、3期は4年以内に順次竣工する計画。

 樹源科技集団は、京都をモデルにした純和風の巨大テーマパークの計画、建設に当たり、JCAP7のノウハウに加え、日本の宿泊業界関連事業者を会員に持つJARCの助言、協力が必要と判断。今回の3者パートナーシップが実現した。

 来賓として出席した大連市の譚市長は「大連市の30大学のほとんどに日本語専攻があり、日本語能力検定試験N1・N2の受検者数は、上海市を抑えて1位だ。京都風情街は大連の人気観光スポットになると期待している」と祝辞を述べた。


JARCの林理事長(中央左)と大連市の譚市長(中央右)ら


大連京都風情街のイメージ

 
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