凸版印刷、デジタルアーカイブデータ上に文化情報を蓄積するシステムを開発


 凸版印刷は、デジタルアーカイブデータ上に文化情報を蓄積するシステムを開発したと発表した。

凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿秀晴、以下 凸版印刷)は、国立大学法人京都大学(京都府京都市、総長:山極壽一、以下 京都大学)と2018年から次世代文化情報プラットフォーム構想に関する共同研究を推進しています。
 本共同研究は、屏風絵などの文化財に描かれた内容に関する、地理・歴史・工芸・観光など複数の専門家の見解を、デジタルアーカイブデータ上に情報集約することで、学術研究や文化財鑑賞に役立てることを目的としています。今回、凸版印刷が持つデジタルアーカイブデータ上に京都大学総合博物館が名所・建築物・人物に関する描画情報や関連資料など、客観的情報の紐付け作業を実施し、文化情報を蓄積するシステム「オンライン・フィールドワーク・システム(ETOKI)(えとき)」のプロトタイプを共同研究の成果として開発しました。
本システムを用いて国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」(※1)をテーマに制作したコンテンツを2019年9月2日(月)から9月4日(水)まで「第25回ICOM(国際博物館会議)京都大会2019」にて開催されるミュージアム・フェアにて公開します。
今後、同システムの開発と活用を通じて、分野を越えた学術研究の振興や文化財鑑賞、アートイノベーションの創発に繋がる次世代型の文化情報プラットフォームの実現を目指します。

■ 「オンライン・フィールドワーク・システム(ETOKI)」について
オンライン・フィールドワーク・システム(ETOKI)は、屏風絵などの絵画資料に描かれた町の中を、様々な分野・立場の人々が共にフィールドワーク(絵解き)を行い、デジタルアーカイブデータ上に文化情報を蓄積する為のシステムです。

「オンライン・フィールドワーク・システム(ETOKI)」概念図「オンライン・フィールドワーク・システム(ETOKI)」概念図

・国宝「洛中洛外図屛風」(東京国立博物館所蔵)をテーマにしたコンテンツ
国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」には、清水寺などの名所や小袖屋などの店の他、2700人を超える人々が精緻に描かれています。 本研究では、凸版印刷が開発したシステムを用いて、京都大学総合博物館が名所・建築物・人物に関する描画情報や関連資料 など、客観的情報の紐付け作業を実施しました。また、京都の社寺や伝統工芸などの有識者や関係者を対象にフィールドワークを実施し、個人の解釈や見解などの多様な主観的情報の埋込みを行いました。
 

システムイメージ (左)情報タグ入力システム、(右)埋め込まれた多様な情報タグ VR作品『洛中洛外図屛風 舟木本』より 監修:東京国立博物館 制作:凸版印刷株式会社システムイメージ (左)情報タグ入力システム、(右)埋め込まれた多様な情報タグ VR作品『洛中洛外図屛風 舟木本』より 監修:東京国立博物館 制作:凸版印刷株式会社

 
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