カトープレジャーグループ、高級旅館「ふふ」を全国展開


加藤社長

 高級旅館・ホテルを展開するカトープレジャーグループ(KPG、東京都千代田区、加藤友康社長)と大手不動産会社のヒューリック(東京都中央区、吉留学社長)は7月19日、高級温泉旅館「ふふ」を本州を中心に全国展開すると発表した。予定投資額は総額で約300億円。

 加藤社長は記者会見で「『ふふ』ブランドを、日本を代表するスモールラグジュアリーリゾートに育てあげたい」と述べた。

 KPGは現在、2015年3月に取得した「熱海ふふ(26室)」と「箱根翠松園(23室)」、2016年2月に取得した「ATAMI海峯楼(5室)」の3軒の高級旅館を運営している。ヒューリックが物件を所有し、ヒューリックが35%、KPGが65%を出資するKHリゾートマネジメントが、実際の旅館運営を行っている。

 今後両社は、2020年までに6軒のふふを新規開業する。2018年10月に「河口湖ふふ(32室)」を、2019年春に「京都ふふ」と「木の間の月(熱海ふふANEX、6室)」「奈良ふふ(30室)」を、2019年秋に「日光ふふ(22室)」を、2020年春に「強羅ふふ」をそれぞれ開業する計画だ。

 ヒューリック常務執行役員で不動産統括部長・観光ビジネス開発部長の高橋則孝氏は「2020年の東京五輪までに全10施設程度まで増やしたい。一軒あたりの平均投資額は約40億円で、総投資額は250~300億円程度を想定している」と語った。その上で「ヒューリックとKPGは、手を携えて、ふふシリーズの展開を強力におしすすめていく」と言明した。

 加藤社長は「日本でスモールラグジュアリーリゾートはまだまだ未開発の分野。ふふシリーズを世界に発信できる日本のトップリゾートにしたい」と言明した。

 ヒューリックは日本ビューホテルに26%出資しているほか、メルキュールホテル銀座東京、スターホテル横浜、東京ベイ舞浜ホテル、グランドニッコー東京などにも出資。ゲートホテル雷門を自社運営するなど、観光分野を自社の成長戦略のひとつに位置付けている。 


加藤社長


河口湖ふふ


奈良ふふ

 
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