「国際観光文化フォーラム in 道後」に愛媛県内外から240人参加 風評被害払拭も期待


道後温泉で開かれたフォーラム

 「国際観光文化フォーラムin道後」が13日、道後温泉の松山市立子規記念博物館で開かれた。主催は国際観光文化交流協会(藤野公孝会長)、道後温泉旅館協同組合(新山富左衛門理事長)、愛媛県旅館ホテル生活衛生同業組合(大木正治理事長)、日本旅館協会愛媛県支部(大木勝也支部長)。県内外の温泉地などから240人が参加した。

 実行委員長の大木理事長は、開会式で「7月に発生した西日本豪雨の風評被害で厳しい状況にあるが、このフォーラムを通じて元気な道後温泉の姿を全国に発信したい」とあいさつ。

 来賓の大谷雅実四国運輸局長は「本日、JR四国が全線運転を再開した。四国運輸局と四国ツーリズム創造機構、JR四国、四国の地方自治体と観光関連事業者は『旅で四国を元気に』をテーマに『四国観光復興キャンペーン』を展開しているが、運転再開と本フォーラムの開催が四国の観光復興をけん引してくれるものと期待している」と祝辞を述べた。

 松山市在住の俳人、夏井いつきさんは、記念講演「俳句を知れば世界が変わる」で登壇。全国の高校生が俳句を競う「俳句甲子園」の取り組みを紹介した上で、「俳句と観光を結び付けて、松山という俳句の都を愛してくれる人を増やしていく活動を続けている」と語り、正岡子規を生んだ松山にとって俳句は重要な観光資源であると訴えた。

 シンポジウム「文学を活かした地方の観光振興について」では、道後温泉誇れるまちづくり推進協議会の宮崎光彦会長をコーディネーターに、法政大学の岡村民夫教授、松山市立子規記念博物館の竹田美樹館長、木屋旅館のグレブ・バルトロメウス館主がパネリストとして登壇。岡村教授は「日本初の本格温泉小説は、道後温泉が舞台の夏目漱石の『坊っちゃん』。また道後温泉は、近代俳句生誕の地でもある」と紹介した。


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