簡単にダウンロード
福井県と石川県のあわら市、坂井市、永平寺町、勝山市、加賀市の4市1町は昨年9月、NECが提案するデジタル情報スタンド「PONTANA」などを導入した。4市1町は、訪日外国人に対応するために組織された「越前加賀インバウンド推進機構」の構成団体だ。
PONTANAは、デジタル化(PDF)した観光パンフレットなどの表示と、その場で観光客への提供が可能なディスプレイシステム。PONTANAは32~65インチの大型ディスプレイを備えており、PDFで登録した紙媒体がディスプレイに表示される。
表示されたパンフレットがほしいと思った観光客は、自分のスマートフォン(スマホ)にあらかじめ登録したアプリを起動し、ディスプレイに映ったパンフにタッチするだけで情報はダウンロードされる。取得した情報はスマホでそのまま持ち歩いて閲覧できる。
「観光パンフは外国語表記もあり種類が多い。案内所などにすべてを設置するのは難しいうえ、大量に持ち歩くと重い」とあわら市観光商工課の堀川由貴氏。「PONTANAには大量のデータが入る。パンフは簡単にダウンロードできるので便利、という声を聞いた」。
同機構ではNECの「越前加賀ナビゲーションアプリ」なども導入。これは、お薦めの観光情報などを提供するもので、PONTANAとの連携で、外国人観光客の国籍、年齢、性別や、どういったスポットを回ったか、という情報も分かるようになるという。「外国人観光客の動向を把握し、今後のプロモーションに生かすため」と堀川氏。
この件についての問い合わせ先は、NECディスプレイソリューションズ国内販売本部TEL03(5446)5210。