温泉水の品質向上、レジオネラ対策に アクアスの「モノクロラミン処理システム」


モノクロラミン処理装置

モノクロラミン処理装置

 東京都大田区にある銭湯「はすぬま温泉」は昨年、水処理メーカー大手のアクアス(東京都目黒区)が提供する温浴水を適正に管理する「モノクロラミン処理システム」を導入した。温泉水の品質向上に加え、レジオネラ属菌対策にも万全を期している。

 はすぬま温泉は1944年の創業。東急池上線の蓮沼駅から徒歩2分というロケーションで、大正ロマンをコンセプトに2017年、レトロモダンな銭湯へとリニューアルオープンした。日本三古湯の一つ、愛媛県の道後温泉がモチーフで、リニューアル工事は、銭湯や温浴施設の設計などを数多く手掛ける今井健太郎建築設計事務所が手掛けた。東京都は、銭湯を観光資源として重要視しており、インバウンド対策用の英語表記のパンフレットを制作。はすぬま温泉も掲載されている。

 はすぬま温泉の湯船は全て天然温泉で、水風呂は源泉掛け流しとなっている。ほかにも、炭酸風呂、サウナも用意している。浴槽は男性・女性用ともに三つ。湯は東京では珍しい淡黄褐色で、泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉。

はすぬま温泉
はすぬま温泉

 はすぬま温泉では、モノクロラミン処理システム導入以前は、一般的な遊離塩素処理を行っていた。遊離塩素の消毒力は強力で殺菌力は強いが、入浴者の皮膚への刺激性が高いという問題があった。併せて、温泉の淡黄褐色がなくなる(無色になる)という課題もあったという。

 モノクロラミン処理システムを導入した理由を4代目社長の近藤芳正氏はこう話す。「2年ほど前、大田区の条例が変わり、結合塩素を利用したモノクロラミン処理が認められたことが決め手になった」。

 このシステムを導入したことで温泉水は淡黄褐色を取り戻し、入浴客からは、「湯が滑らかになった上、塩素臭がしない」という声が届いている。

 はすぬま温泉では、塩素濃度を常時自動で監視し、濃度が低下した段階で自動的に薬剤を注入する自動塩素注入装置も導入。近藤氏は、「今までの勘と経験に頼っていた作業が自動化できた。作業が効率化された上、温泉の品質を犠牲にしない高度な衛生管理が可能になった」と評価している。

近藤氏
近藤氏

モノクロラミン処理装置
モノクロラミン処理装置

 問い合わせ先は、アクアス温浴営業部TEL03(6899)1220。

 
 
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