JTB協定旅館ホテル連盟は3日、東京の専門学校で学ぶ外国人留学生に沖縄のホテルでの就職を検討してもらうための説明会を沖縄県那覇市で開いた。旅館・ホテルで一番の課題となっている人手不足の解決につなげたい考えだ。
「東京にいる留学生が地方での就職を考えないのは、地方に行きたくないのではなく、地方を知らないから。地方に行き、その魅力を体感してもらうために現地でのマッチング会を企画した」とJTB旅ホ連。昨年12月に静岡で初めて実施し、3人の学生が内定し感触を得たことから、他県に比べて人手不足感が強い沖縄での実施に至った。
ザ・ブセナテラスやホテルロイヤルオリオンなど旅ホ連会員ホテル13軒が参加。早稲田文理専門学校の日中越英通訳・ガイド学科などに通うベトナムやネパール、中国などの留学生男女28人が各ホテルのテーブルを回り、説明を聞いた。
留学生からは、東京に比べて海が近く涼しい、物価や家賃が安いなどの理由で就職を考える声が数多く聞かれた。ホテルからは「多数の学生と直接対話ができ、真剣さ、性格を知ることができた」などと手ごたえを感じていた。