JR九州は10月16日、新たなD&S(デザイン&ストーリー)列車「36ぷらす3」の運行を始めた。車両のデザインはデザイナーの水戸岡鋭治氏。九州7県を毎週5日をかけて「世界で36番目に大きい島九州」を巡りながら、「驚き」「感動」「幸せ」を伝える。
36ぷらす3は、787系を改造した6両編成の列車。全車両がグリーン車で、座席と個室の計105席を有する。和を基調としたした車内には伝統工芸の大川組子を採用。黒の車体には金色の装飾をし、豪華さを演出している。
「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」がコンセプト。五つのルートが設定され、九州を楽しむ35のエピソードを紹介する。
各ルートでは、テーマとなる「色」を決め、色にちなんだ地域のエピソードを紹介する。食事付きのプランでは、訪れる地域の食材をメインに調理を行う店舗などが食事を提供する。
「全ルートを楽しんで、36番目のエピソードを語ってもらいたい。列車で驚き、感動、幸せを届け、『お客さま、地域の皆さま、私たち』が一つとなり、39(サンキュー!)=『感謝』の和を九州に広げる」と同社。
同日に行われた出発式には約200人のファンが参加。列車の名前にちなんだ36歳と3歳の3組の親子が1日駅長を務めて出発を見送った。
出発式の様子