ANA、コスト増が影響し増収減益 2019年3月期第1四半期決算


 ANAホールディングス(ANA)は7月31日、2019年3月期第1四半期決算を発表した。売上高が前年比7.3%増の4848億円、営業利益が同21.1%減の200億円、純利益が同68.5%減の161億円だった。国際線旅客、貨物が好調に推移し売上高が前年を上回るも、「安全・品質サービス」「人」「燃油」費用が増加するなど利益は前年を下回る増収減益となった。

 国内線は、売上高が同1.5%増の1568億円、旅客数が同3.0%増の1066万8千人だった。ビジネス需要と訪日客の国内移動の需要を取り込むとともに、需要に応じた各種割引運賃を設定したことで旅客数と収入が前年を上回った。

 路線ネットワークでは、サマーダイヤから通年運航となっている中部―宮古線、福岡―石垣線に加え、6月から福岡―宮古線を再開し、日本各地から石垣島、宮古島への直行便を拡大するなど需要の取り込みを行った。営業・サービス面では、4月から機内Wi―Fiサービスの無料提供の開始やエンターテインメントコンテンツを100以上に増加し、機内サービスの充実を行った。

 また、6月から福岡空港に自動荷物預け機「ANA Baggage Drop」を国内3空港目として導入。ユニバーサルなサービスの充実を目的に、車いす用化粧室を一部を除いた小型機にも標準装備した。

 国際線は、売上高が同12.2%増の1562億円、旅客数が同11.7%増の250万9千人だった。日本発のビジネス需要が好調に推移するとともに中国やアジアからの訪日需要を取り込んだ。路線ネットワークでは、6月から羽田―バンコク線を1日3便へ増便し、成田―バンコク線と合わせて1日計5便の運航とするなど、ビジネス、旅行需要の取り込みを強化した。営業・サービス面では、機内用新型車いすを配備するなど安心、快適な利用環境づくりに取り組んだ。

 LCCは、売上高が同9.2%増の211億円、旅客数が同8.7%増の199万7千人だった。訪日需要の取り込みが堅調に推移した。路線ネットワークでは、Peach・Aviationが4月から沖縄―高雄線を新規開設しネットワークを充実した。営業面では、さらなる訪日客増を目的に、国内就航都市の魅力を発信する特設サイトを開設した。

 通期連結業績予測は、売上高が2兆400億円、営業利益が1650億円、純利益が1020億円の見込み。

 
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