
川に置かれた鞠灯篭。幻想的な光景だ(黒川温泉観光旅館協組提供)
黒川温泉(熊本県南小国町)の冬の風物詩「湯あかり」が19日から始まる。温泉街の夜をあたたかい竹の光で彩り、散策時のムードを盛り上げる。来年5月30日まで。
同イベントは2012年から始まり、今年で9回目。球体上の「鞠(まり)灯篭」と筒状で高さ約2メートルの「筒灯篭」を自然景観に溶け込むよう配置し、日暮れから午後10時まで点灯する。鞠灯篭でほんのり照らし出された夜の清流などは幻想的だ。
鞠灯篭は従来、400個ほどだったが、今回は約500個設置。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として設置場所を増やしたためで、「密集を避けて、周遊しながら楽しんで」と黒川温泉観光旅館協同組合。
イベントに使う竹は、環境維持のため伐採した竹を有効利用したもの。使用後は竹炭にしたり、肥料や地面のクッション材として利用する。
川に置かれた鞠灯篭。幻想的な光景だ(黒川温泉観光旅館協組提供)