地域伝統芸能活性化センター(中村徹会長)はこのほど、地域伝統芸能の保存や継承、観光振興に大きく貢献した団体や個人に贈る「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」に埼玉県の秩父祭保存委員会を選んだと発表した。
秩父祭は毎年12月2、3日に行われ、特に3日の夜は「秩父夜祭り」としてクライマックスを迎える。祭りで使われる屋台6基は重要無形民俗文化財に指定されており、屋台では子ども歌舞伎などが繰り広げられる。2日間の人出は平日で約25万人、土休日では約40万人に上ると言われる。
保存委員会は祭りの護持、保存、活用に努めており、「地域文化の活性化や観光振興に大いに貢献している」(同センター)ことが評価された。
また、地域伝統芸能大賞には「藤守の田遊び保存会」(静岡県焼津市)など3団体1氏、地域伝統芸能奨励賞には1氏がそれぞれ選ばれた。
表彰式は10月10〜11日に鳥取県で行われる地域伝統芸能全国大会で行われる。