長野県観光部が17日に発表した調査の結果、2013年(1〜12月)の県内の外国人延べ宿泊者数は、前年比44.8%増の36万938人になった。1999年の調査開始以降で過去最多。市町村別で宿泊者数の上位は、トップの白馬村のほか、長野市、松本市、山ノ内町、軽井沢町、野沢温泉村、大町市などだった。
長野県独自の調査で、国際観光ホテル整備法の登録施設、市町村が調査対象として適当と認めた施設の合計2805軒に照会し、外国人の宿泊実績があった870軒の回答を集計。観光庁の宿泊旅行統計調査のデータも加味してまとめた。
市町村別では、最多の白馬村が35.1%増の6万556人で県全体の16.8%を占めた。以下は長野市が31.5%増の5万1836人、松本市が73.8%増の5万1823人、山ノ内町が22.2%増の2万6905人、軽井沢町が3.2%増の2万5405人、野沢温泉村が33.3%増の2万398人、大町市が157.4%増の1万8671人など。
広域で伸び率が大きい地域は、諏訪の97.3%増(延べ宿泊者数2万9940人)、日本アルプス(松本、白馬など)の68.7%増(同15万1804人)、木曽路の61.0増(同7467人)。
延べ宿泊者の国.地域別では、最多の台湾が66.8%増の12万4519人、以下はオーストラリアが50.3%増の6万1397人、香港が21.7%増の2万9681人、韓国が20.4%増の1万7207人。次ぐ中国は1万6964人で7.1%減だった。昨年7月から査証(ビザ)が免除されたタイが86.2%増の1万3049人と大幅に増えた。
主な市町村の外国人宿泊者の構成比をみると、白馬村、山ノ内町、野沢温泉村はスキー旅行の多いオーストラリアが最多、長野市、松本市、軽井沢町、大町市は、立山黒部アルペンルートなどが人気の台湾が最多だった。