長野県と静岡県は、コンビニエンスストアの店舗で9月30日まで相互の観光パンフレットなどを設置して観光PRを行う。パンフレットは、両県が地域振興、環境保全事業を協働する協定を締結しているセブンイレブン・ジャパンの協力のもと両県内の店舗に設置。「長野、静岡、セブンイレブンの3者に客を呼び合える」(長野県)ことから実現した。長野県では「隣県で人の行き来もあり集客が期待できる」としている。
観光パンフレットなどのPR媒体を設置するセブンイレブンは、長野県内の358店舗と、静岡県内の460店舗。「コンビニは、不特定多数の人に向けてアピールできる場所。設置経費もかからず、セブンイレブンにとっても(パンフレットがあることで店舗への)立ち寄り動機になる」と長野県。
長野県内に配布する長野県のPR媒体は、パンフレットとポスター。来年10月からの信州デスティネーションキャンペーン(DC)を前に、今年10月から行うプレキャンペーン用のもの。パンフレットには食や自然、歴史などあまり知られていない信州の魅力を掲載した。各店舗に20部、約7千部を配る。
静岡県のPR媒体は「富士山しずおか花紀行」と銘打ったガイドブック。富士山を中心とした自然や花の魅力を紹介する。県内の観光施設が割引になる優待クーポンなども付いている。長野県の中南信エリアの166店舗に各10部を配布する。
静岡県内の店舗に設置する静岡県の媒体は、10、11月に実施する「第24回国民文化祭」のパンフレットで1店舗当たり10部ずつ。長野県のパンフレットは約5千部用意した。