日本乳がんピンクリボン運動(POSH)のオフイシャルサポーターとして活動している長野県の昼神温泉は3月25日、乳がん患者らに人目を気にせず温泉を堪能してもらう企画を実施する。
同温泉は乳がんの早期発見と治療を目指すピンクリボン運動に賛同、乳がん手術を受けた患者に配慮し、入浴着での入浴を認めている。入浴着は乳がん、腫瘍などの手術による傷跡などを持つ人が、周囲の目を気にすることなく入浴できるよう、専用に開発、販売された入浴時の肌着のこと。
今回、3月25日を「ピンクリボンの日」とし、日帰り入浴施設・湯ったりーな昼神の定休日を利用して、施設を乳がん患者とその家族に貸し切りにする。午前10時から午後4時まで利用できる。入館料は大人1人500円、子ども300円と設定した。入浴着は持参してもらう。
同温泉観光局によると、入浴着を付けて大浴場などを利用できる旅館・ホテルは約17軒あるが、今後も各施設の定休日などを利用して、ピンクリボンの日を設定したいとしている。
同運動は乳がんの早期発見・治療の大切さを伝える啓発運動で、米国で1980年代から盛んになった市民運動。日本の温泉地で同運動を展開しているのは珍しい。
問い合わせは同観光局、TEL0265・43・4656。