総合ホテル学科1期生が卒業
野口観光グループが宿泊業の人材養成を図るため設置した職業訓練校「野口観光ホテルプロフェッショナル学院」(北海道苫小牧市)の初めての卒業式が3月26日に同学院で行われた。
総合ホテル学科の1期生として入学し、2年間、ホテル従業員として必要な基礎・専門知識や技能を学び、おもてなし検定などの資格取得を行ってきた31人が卒業。プロへの第一歩を踏み出した。
新型コロナの感染が続いている状況から、出席者を限定し、時間も短縮しての卒業式となった。野口秀夫学院長(野口観光グループ社長)は卒業生代表に「おめでとう」と声を掛けて卒業証書を授与。
「今日のような状況だからこそ宿泊業の役割が大きい。お客さまの心を癒やし元気づけるため、学院で学んだことを生かして活躍してほしい」と力強く式辞を述べて激励した。
これを受けて、卒業生代表の有馬茉穂さん(20)が、2年間の感謝と今後への決意を込めて答辞。卒業生全員による寄せ書きが学院長に手渡された。
卒業した1期生31人は、ほぼ全員が野口観光グループの社員として残り、グループのホテルでプロのホテリエとして勤務する。
同学院は2年制の職業訓練校で2018年4月に開校。総合ホテル学科(定員30人)と翌年に増設された総合調理学科(定員20人)の2学科がある。入学金、授業料は無料。入学生は野口観光グループの社員として給与を受けながら、それぞれの学科で講義科目や実技科目を2800時間履修し、必要な資格取得などを行う。
現在、2年次に進級する42人が在籍しており、4月には、新1年生として総合ホテル学科に30人、総合調理学科に20人が入学する。
式辞を述べる野口秀夫学院長(野口観光グループ社長)