
農林水産省は、農山漁村を訪れる外国人観光客を増やそうと「SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域)」事業を展開しているが、2019年度は6地域を認定した。このほど、東京・霞が関の同省で認定授与式を行った。
SAVOR JAPANは地域の農林水産物を使った「食」をメインに、景観などの観光資源を組み合わせた観光ルートを設定、「SAVOR JAPANブランド」で訪日客を呼び込む。
19年度は6~7月に取り組み計画を募集、7地域から申請があった。観光庁との協議や有識者会議委員からの助言を経て、農水相から国土交通相に意見照会した上で、特に優れた取り組みとして認められる6地域を認定。これにより、SAVOR JAPAN認定地域は計27地域となる。
新たに認定された6地域のうち、例えば長野県小諸市はそば文化が根付いており、小諸産野菜や山菜を入れた具だくさんな「おにかけ」という食べ方がある。こうした食文化と景観を組み合わせた地域ならではの白みそとワイン造りでインバウンド誘致を図る。