農協観光協定旅館ホテル連盟(約1700会員)は6月30日、東京・後楽園の東京ドームホテルで総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、日垣信三会長理事が退任し、後任に藤本武夫副会長理事(60)=ホテル圓山荘=が就いた。
冒頭あいさつした日垣会長は東日本大震災の被災者に哀悼の意を示した上で、「来年度は農旅連創立45周年の節目の年。記念事業については農協観光と連携しつつ進めていく」と述べると共に、「会員相互の絆を深め、この難局を乗り切ろう」と訴えた。
来賓の田辺豊農協観光社長は、10年度の販売高について「前年度を20億円ほど割ってしまった」と厳しい決算だったことを明らかにしながらも、「旅行の持つ本来の力を発揮し、JA旅行事業を通じてできる(震災)復興支援と共に、事業基盤を再度作り上げたい。皆さんの支援と協力が不可欠だ」と強調した。今年度事業については(1)宿泊券増売対策(2)誘客活動の展開(3)フレンドリーキャンペーンの実施──など、10年度事業を踏襲。
2期(4年)副会長を務め、今回会長に選任された藤本氏は「身に余る光栄だ。微力だが、日垣会長に負けないよう頑張りたい。皆さんの一層の支援、協力をお願いしたい」と抱負を述べた。
藤本氏以外の新役員は次の通り(敬称略)。
副会長理事=伊藤善男(十八楼)
常務理事=室伏学(おんやど惠)、高島勝(ゆもとや)、木村欣二(農協観光旅行事業本部長)
理事=佐藤利規(セイコーグランドホテル)、佐野智之(ホテルエピナール那須)、中村菊吉(水月ホテル鴎外荘)、千須和昌和(華やぎの章慶山)、長松憲昭(和みのお宿滝乃湯)、中山勝比古(日間賀観光ホテル)、伊藤隆司(飛鳥荘)
事務局長=神谷一高(農協観光)
抱負を述べる藤本会長