観地協、高雄観光圏と連携協定 あゆの里で締結式


サイクルイベントに参加した高雄市のメンバー

 熊本県の人吉球磨観光地域づくり協議会(観地協、松岡隼人会長=人吉市長)は9月22日、台湾版DMOの高雄観光圏と「観光発展及び地域活性化に関する包括連携協定」を締結した。相互の観光交流を促進し、台湾からの訪日客の拡大につなげる。

 連携して取り組む事項は、(1)観光やブランド振興・文化に関すること(2)多様なニーズに対応した観光コンテンツ開発に関すること(3)多様な滞在スタイルに対応したツーリズム、および観光誘客の促進に関すること(4)地産地消や食育に関すること(5)持続可能な観光地域づくりのための取り組みに関すること(6)その他地域社会の活性化に関すること―。

 観地協は、熊本県人吉市など10自治体で組織。高雄観光圏には高雄市や130の企業などが参加している。同日、人吉温泉の清流山水花あゆの里で開いた締結式には台湾側から約20人、日本側から約40人が出席した。

 観地協のインバウンド事業マネージャーの有村友美氏(あゆの里若女将)が22年12月と今年2月に高雄を訪問し、高雄市国際サイクルツーリズム促進協会(BTA)の楊忠原会長、台湾交通部観光局、高雄観光圏のメンバーと懇談した。

 その際に、楊会長が過去に人吉球磨のサイクリング大会に参加した経験があり、復興支援も兼ねてサイクリストたちと今年の大会に参加したい、その際に高雄観光圏と観地協で連携協定を結んで交流を重ねていきたいという意向を示したことで今回の締結が決まった。

 観地協の松岡会長と高雄観光圏の劉坤福盟主がオンラインで協定書を交わした。出席した楊会長は「台湾も09年に水害を受けた。同じ被災地として頑張っていきたい」とあいさつ。松岡会長は「サイクルツーリズムから相互交流が始まる。人吉球磨地域の観光復興への起爆剤になる。私たちは高雄市も積極的に訪れる」と述べ、期待と決意を示した。

 締結式翌日の23日に開かれた「復興!日本遺産サイクリング~日本遺産を五感で楽しむ人吉球磨サイクリング~」には、赤のサイクルジャージに身を包んだBTAのメンバーが参加。古い仏像や建物、景色を楽しみながらモバイルスタンプラリー形式のサイクリング大会を楽しんだ。


松岡市長(右)と楊会長


サイクルイベントに参加した高雄市のメンバー


あゆの里の有村若女将(=写真左)と楊会長(=写真中央)

 
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