日本観光振興協会(日観振)の会長に就任した菰田正信氏のあいさつの主な内容は次の通り。
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わが国の観光産業は観光立国推進基本計画に記載されている通り、わが国の基幹産業となり得るポテンシャルを有する総合産業です。すなわち、わが国にとっては大変重要な産業で、数少ない成長産業だと思っています。
そのような重要な産業の中で、特に国内観光の振興に中心的な役割を果たしている当協会の会長を拝命いたし、大変身の引き締まる思いです。
自己紹介をさせていただきますと、私は三井不動産の会長をしておりますが、昨年3月までは社長をしておりました。私どもは全国で1万3千室のホテルを設けておりまして、コロナの期間中に約500億を超える損失を計上したということで、そういう意味で皆さまとコロナの痛みを共有できているのではないかと思っております。
もう一つは経団連の観光委員長を2011年からさせていただいており、その関係で観光のことを多少勉強させていただきました。政府の観光立国推進基本計画にも経団連から提言をさせていただきましたので、そうした経験を少しでも生かしていきたいと思っております。
足元の観光の現状でございますが、コロナから回復し、国内観光、インバウンド共に非常に活況を呈しているということだと思いますが、その一方で、慢性的な人手不足であったり、観光需要の地域的・季節的な偏在であったり、あるいはオーバーツーリズムというようにさまざまな課題を抱えているということだと思います。
当協会としては、こういった課題に正面から向き合って、そしてわが国の観光産業の持続的な発展に向けて全力を尽くしていかなければならないと思っております。
会員の皆さまにはなお一層のご支援とご協力をお願い申し上げたいと思います。
結びに、わが国の観光産業の発展と会員の皆さまのますますのご隆盛を祈念いたしまして、私の就任のごあいさつとさせていただきます。
日観振会長に就任した菰田氏