草津温泉、19年度入込数は過去最高に


草津町関係者の本社訪問は今回で20回目となる

街並み整備で若年層増

 群馬県草津町の黒岩信忠町長や市川薫・草津温泉観光協会会長らが14日、東京・池之端の観光経済新聞社を訪れ、積田朋子社長と懇談した。「第33回にっぽんの温泉100選」で1位となれば17年連続となるだけに、一行は行方に強い関心を示した。

 訪れたのはほかに、黒岩裕喜男・草津温泉旅館協同組合理事長、小林由美・湯の華会会長ら総勢13人。

 黒岩町長によると、台風19号で旅館・ホテルなどに大きな被害はなかったものの、10月の宿泊客数は前年同月比約6%減だった。11月の客足は好調という。

 宿泊客数は1月から9月まで全て前年実績を上回っており、今年度、宿泊客と日帰り客の総入込客数は「過去最高を記録しそうだ」と黒岩町長。330万人ほどと見込まれ、「将来、400万人も夢ではない」と強気の見方を示した。

 町は地蔵地区の再整備に取り組んでおり、漫画図書館や商業施設を設け、癒やし空間とする計画。「完成まで3年ほどかかるが、できれば懐の深い温泉地になる」と強調。温泉100選については「とても気掛かりだ」と述べた。

 草津温泉は若い世代を中心に宿泊客が増えており、それを見込んだ新たな宿泊施設の建設が相次いでいる。8月には金みどりが新館「炯(けい)」、奈良屋が「源泉一乃湯」をオープン。共立メンテナンスは来年6月の完成を目指し、草津グランドホテル跡地に「ラビスタ草津ヒルズ」を建てている。また、星野リゾートの進出も計画されているという。

 市川会長は「訪問は今回で20回目になる」と振り返り、「行政と議会、観光業者らが一緒になって(関係先を)回るのが草津のやり方、ワンチームだ」とはやりの言葉で表現した。

 群馬県は来年春、デスティネーションキャンペーン(DC)を実施するが、草津温泉も独自のイベントを展開。草津温泉浴衣コレクション、ペンション2泊キャンペーン、女将と歩く「ロイヤルコース」散策など、草津ならでのアイデアで集客増に努める。

草津町関係者の本社訪問は今回で20回目となる

 
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