JR九州は4月25日、JR熊本駅で「SL人吉」出発式を開催した。式典では石原進JR九州社長が「SL復活が、2年後の九州新幹線全線開通、肥薩線100周年という良い時期に重なった。地域のみなさんに大事にしていただきたい」とあいさつした。
来賓として、金子恭之国土交通副大臣、本保芳明観光庁長官、福本啓二九州運輸局長、蒲島郁夫熊本県知事、幸山政史熊本市長らが出席した。
金子副大臣は「SLの復活で熊本県、南九州地域に全国の鉄道ファンや観光客に来ていただけるものと思う」、本保長官は「熊本県や九州が観光で活気づくことを心から願っている」と祝辞を述べた。
SL人吉は1922年製の愛称「ハチロク」と呼ばれる8620形の蒸気機関車。全席指定(132席)で、JR鹿児島・肥薩線(川線)の熊本駅と人吉駅間を11月29日までの金・土・日曜日、ゴールデンウイークなどに1日1往復運転する。黒煙を上げながら汽笛とともにSL人吉が発車すると集まったファンからは大きな歓声が上がった。
SLを前にテープカット