立命館アジア太平洋大学、「サステイナビリティ観光学部」を23年4月開設

  • 2021年11月24日

 立命館アジア太平洋大学は18日、「サステイナビリティ観光学部」を23年4月に開設すると発表した。

立命館アジア太平洋大学(所在:大分県別府市、学長:出口治明、APU)は、2023年4月に、学部共通の学びや学びの場の拡充、既存の「アジア太平洋学部」「国際経営学部」の教学改革を行い、開学以来初の新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称、設置構想中)を開設(予定)します。また教育効果を高めるため、新しい教室棟と国際教育寮APハウス(5棟目、2021年12月に詳細発表)を建設します。
APUでは、2021年にAPU2030ビジョン「APUで学んだ人たちが世界を変える」を掲げ、2030年までの中長期計画「チャレンジ・デザイン」を策定しました。今回の改革は、この中長期計画の前半期の中でも最も大きな取り組みです。

2023年4月改革の3つの柱
■「全学共通の学び」と「学ぶ場」を拡充 
オンラインとオフラインを活用し、学外ネットワークをAPUの教育の中に取り込む
全学共通の教育を強化し、各学部の特色ある専門科目と接続する
■「アジア太平洋学部」「国際経営学部」の教学改革
APUの多文化環境を活かし、文化・宗教・経済格差などの多様で複雑な対立軸を乗り越え、包摂することのできる人材の育成
■新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称、設置構想中)の開設 
「持続可能な社会」を実現する具体的な手法を持つ人材の育成

◎「APUで学んだ人たちが世界を変える」への想い

開学から約20年、世界中から集まった若者への「混ぜる教育」を実践してきました。世界145の国と地域からきた約20,000人がAPUで学び、卒業後は世界中の地域の企業や機関、または起業するなどそれぞれの場所で、「世界を変える」取り組みを行っています。

そんな世界でも稀な「多文化共生キャンパス」を実現してきたAPUは、急速なスピードで複雑さを増す世界の多様で困難な課題に応えるために、21世紀後半に向けた世界を「より良い社会」にするために、そして「世界を変える」卒業生がさらに活躍できるように、APUの教育全体を強化・拡充します。

◎「APUで学んだ人たちが世界を変える」を実現するための改革
■新APUの学びの全体像

*サステイナビリティ観光学部は2023年4月設置構想中です。構想中のため、計画は変更になる場合があります。学部名称は仮称です。*各学部の定員は予定です。

全学部共通の学びの拡充
[初年次教育の強化]
▼ 国際教育寮APハウスでの経験を、初年次教育に欠かせない重要な場として位置付けます。
▼ 3学部統一の初年次教育を拡充し、違いを乗り越え協働する手法を実践的に学びます。
APUらしい初年次の学び「アカデミックスキル+異文化理解・グループワーク教育」に、「ICT・データサイエンス基礎」 を新設し、新入生全員が履修します。

[4年間の学びを経験につなげる柔軟な仕組みと、新しい学び方]
▼ICT・データサイエンス教育 ※新設科目有
新たに情報リテラシー科目を新設し全員必修とします。
プログラミング、ウェブデザイン、統計学、数学などリテラシーは学生全員が一定のレベルに到達すること、AIとデータサイエンスなどの応用基礎レベルは学生の半数が到達することを目標にします。

▼Global Learning On-campus
教員のネットワークや卒業生ネットワークをデータベース化、コロナ禍で発達したDXを活用してオンラインで世界の人材を招聘する授業を実施します。

▼Global Learning Off-campus
世界に広がるAPU教員のネットワークを活用し、世界をフィールドとした実践学習の場を更に広げます。世界2万人の卒業生と連携、インターンシップ先をさらに開拓し、キャンパス外(Off-campus)での活動中も、オンラインを活用して授業を履修できるような柔軟な学び方を展開します。

◎新学部開設と既存2学部の教学改革 
■新「アジア太平洋学部(APS)」 
アジア太平洋学部は、学修分野に新たに「グローバル経済」を加え、既存の「国際関係」、「文化・社会・メディア」とともに3つの学修分野で構成します。「経済学」「政治学」「社会学」の社会科学的アプローチを用いて、アジア太平洋地域を起点に世界の平和と相互理解について学びを深めます。それぞれの学修分野の学びを最大限に高めるために、特徴的な4つの「学び方」を導入し、アジア太平洋地域の未来を構想する学びを、世界をフィールドに展開します。

APSの教育手法と4つの「学び方」 

  • 「集中」 オンキャンパスを中心に座学で学び、学びの基礎作りをはかる。
  • 「拡散」交換留学やフィールドスタディなど、学内外をフィールドとして実践的な学びを深める。
  • 「回遊」 アジア太平洋地域を中心に世界をフィールドとして学外で学びを深める。回遊期間中はキャンパスでの授業をオンラインで受講する(Global Learning Off-Campus)
  • 「実践」 正課・正課外において国内他大学と模擬国連や学生フォーラムのような場を通して実践力を養う。

学修分野 

■新「国際経営学部(APM)」

国際経営学部は、学修分野に新たに「アントレプレナーシップと運用管理(仮称)」を加え、既存の「経営戦略と組織」 「マーケティング 」「会計・ファイナンス」とともに4つの学修分野で構成します。多文化協働学習の徹底により、ダイバーシティ&インクルージョン(D & I)およびアントレプレナーシップ(起業家精神)教育を強化し、新しい価値を創造する社会的責任感にあふれたリーダー育成に取り組みます。

APMが追求する5つの価値

  1. リーダーシップ
  2. ダイバーシティとインクルージョン
  3. 創造性とイノベーション
  4. 社会的責任
  5. グローバルな構想力

APMの教育手法「学び方」 

  • 学生のニーズに応える実践型教育(インターンシップ、ゼミ、プロジェクト型の学びなど)
  • 学部での学びを活かした実践的な課外活動の促進(企業との商品開発、ケースコンペ、起業準備など)
  • 多文化経験・国際経験(フィールドスタディ、交換留学など)

学修分野

■新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称)
サステイナビリティ観光学部では、「持続可能な社会の実現」「グローバル・最先端・サステイナブルな観光」をコンセプトに、APUが掲げる「APUで学んだ人たちが世界を変える」(APU2030ビジョン)の実現を目指します。持続可能な社会の形成と観光に関する基礎的・専門的知識を修得することはもちろん、クリティカルな思考力、分析力、多文化の中の問題解決能力や、コミュニケーション能力、協働力を身に付けることで、様々な社会課題に対処でき、世界市民としての責任感に基づいて行動できる人を育てます。様々な社会の活動主体と協働したインターンシップやフィールドワークをはじめとする学びを通じて、社会と地域について学問横断的に理解する力を身につけます。日本国内に限らず、世界を舞台にした地域開発や、SDGsにある持続可能な開発目標をもとに、より良い地域、豊かな地域づくりを学びたいという想いに応える学部です。 

学部概要 (設置構想中)

入学定員:350名
学部名称: サステイナビリティ観光学部 College of Sustainability and Tourism
サステイナビリティ観光学科 Department of Sustainability and Tourism
開設年月:2023年4月

※2023年4月設置構想中。設置構想中のため、設置計画は変更になる場合があります。学部名称は仮称です。入学定員は予定です。

「サステイナビリティ観光学部」学びの特徴 
文理融合の専門科目群、9つの専門領域から、学生自身が希望するキャリア・修得したい知識・能力に応じて、組み合わせて学びます。

持続可能な社会を実現する人を育てる「学び方」

  • 「理論」と「実践」を併せ持つ「Scholar-Practitioner」(学問的実務家)の育成
  • すべての学生が、「講義・演習」「現場での実践」「調査・分析スキル」を組み合わせて学修

教育方法「学外での学び Off-Campus Study」
目的や期間に応じて、「フィールド・スタディ」「専門インターンシップ」「専門実習(プラクティカム)」という3種類の学外学修を用意しています。新しい学部で学ぶ学生は、この内のいずれかを必修として履修します。この3つの教育方法を通じて、学生はより実践的な知識を身につけることができるようになります。

想定される進路・就職先

  • 環境産業および一般企業・組織のCSRやサステイナビリティを推進する部門
  • 観光産業やサービス業
  • まちづくり、地域開発のプロジェクトマネージャー
  • 国際機関、公的機関、NGO(非政府組織)
  • 大学院進学、社会起業 など

サステイナビリティ観光学部の設置までのプロセス(全て予定)
2022年3月下旬 文部科学省手続き(収容定員に係る学則変更の認可申請)
2022年4月下旬 文部科学省手続き(学部設置 届出)
2022年6月末 文部科学省手続き結果判明
2022年7月 学生募集、選考開始
2023年4月 サステイナビリティ観光学部設置 

学長 出口治明のメッセージ

今回かねてより準備を進めてきた2023年4月の改革の構想が具体化し、みなさまにその内容をお知らせできる時がきました。

開学以来、APUは2つの学部体制でやってきましたが、2023年4月からは今ある「アジア太平洋学部」「国際経営学部」に新学部「サステイナビリティ観光学部」(仮称、設置構想中)を加えた3つの学部体制で教育と研究の領域を強化・拡大し、新たなスタートを切る予定です。1学年あたり定員数を150名増やす予定です。さらに規模の拡大に対応するために、新しい教学棟と、新APハウス(寮)を建設します。

3学部は、社会・文化・政治・経済・交流を通じた「平和と相互理解」(アジア太平洋学部)、ビジネスを通じた「インクルーシブで革新的な組織と社会」(国際経営学部)、持続可能な開発と観光を通じた「持続可能な社会」(サステイナビリティ観光学部、仮称)の実現をコアバリューとします。それぞれの学部の高い専門性とAPUの多文化・多言語環境で養われる国際通用性の組み合わせが、日本や世界のどこにいても活躍できる強みになります。

開学以来の取り組みで培ってきた「日本の中で最も国際的な大学」という評価を、2030年には「世界の中で最も国際的な大学」と評価され、APU2030年ビジョン「APUで学んだ人たちが世界を変える」の実現、もう少し具体的に言い換えれば「APUで学んだ国際通用性のある人材が、世界のあらゆる場所で、世界をより良く変える中心となって活躍している」状態となっていることを目指します。

今回新学部が目標としているのは「サステイナビリティ」と「観光」の「新しい融合」です。従来の観光では「来て見て帰る」あるいは「宿泊して帰る」式の限界がありました。そのようなスポット的な集客観光では観光地本来の姿が伝わらないどころか、オーバーツーリズム、環境破壊などマイナス面も避けられません。ここに「サステイナビリティ」の要素を組み込むことによって、観光が地元の人々や持続可能な開発に貢献する、新しいツーリズムを誕生させます。いわば「観光がサステイナビリティであり、サステイナビリティが観光である分野の創出」を目指します。

APUは地元大分・別府としっかり手を結び、世界に通用する大学としてAPU第2ステージの発展を目指していきます。どうか引き続きAPUの挑戦にご注目いただき、ご支援をよろしくお願いします。

2021年11月18日 立命館アジア太平洋大学 学長 出口治明

立命館アジア太平洋大学ウェブサイト
https://www.apu.ac.jp/home/

 
 
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